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草刈り搭乗式ハンマーナイフモア(ハンドガイド)オーバーヒートの原因

2018年2月24日
気温の上がる夏場はオーバーヒートについてのお問合せを多くいただきます。

最近の新機種はどのメーカーのものも性能が上がり、オーバーヒートし難い構造となっておりますが、日頃の点検管理が重要となってきます。



順を追って確認をしてみてください。


〜 オーバーヒートトラブルシューティング 〜


【確認1】フィルター、エレメントの目詰まりや汚れていないか?

>>対処
フィルター交換、清掃をする。



        問題なし ⇓


【確認2】ラジエター、オイルクーラーの周辺に草やゴミなどが詰まっていないか?

>>対処
周辺の草やゴミを取り除く。


  
        問題なし ⇓


【確認3】ラジエターコアが草等で見詰まりしていないか?

>>対処
ラジエター外部の清掃を行う。



        問題なし ⇓


【確認4】クーラントの量は不足していないか?また劣化していないか?希釈が濃くないか?

>>対処
希釈が濃い場合は冷却に影響を及ぼします。

・不凍液:冷却水の割合は最低気温が
 -25℃の時 不凍液:2.3Lに対し水:2.8L
 -10℃の時 不凍液:1.5Lに対し水:3.6L
 を目安として使用ください。

    
        問題なし ⇓


【確認5】ファンベルトの緩みはないか確認、オイル交換はされているか?

>>対処
ベルト中間部を親指で押したわみが10〜15mm程が良好な状態です。


        問題なし ⇓


【確認6】現場で使用中、傾斜角度の急な場所で連続作業をしていないか?

>>対処
作業方法を改善



以上は外観から即点検できる箇所です。故障についてまずは上記6点を疑ってみましょう。
この機械を使いなれている方もつい見逃してしまう部分もあるかと思います。


上記6箇所の点検・対処をしても症状が収まらない方は下記をご確認下さい。



【確認7】ラジエター内部にサビやクーラントの劣化による詰まりやラジエターからの配管に詰まりが発生してい無いか?

               
        問題なし ⇓


【確認8】ウォーターポンプへの配管中にあるサーモスタットが正常動作をしているか?

サーモスタット部品例

ZHM1510用パーツリストから抜粋 #22番がサーモスタット部




ここまでの対処で状況が改善される場合がほとんどですが、症状が改善されないようであれば、エンジンやウォーターポンプの故障が考えられます。
使用を一時中断し設備のある工場へ入れる事をおすすめします。

ご不明な点がございましたらお気軽にご相談ください。