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バックホウ(B50)用クローラをコマ数倍ピッチ半分仕様でご案内

2018年10月18日
本日お問い合わせをいただいたバックホウ用ゴムクローラーです。
経年劣化により芯金の露出部分が増え細かい亀裂から断裂も近い状況に感じます。

取付機種は ヤンマー B50-2A です。
この機種に装着されているゴムクローラーは 下記の写真の通り 400X36X144 です。



この表記は

 400mm幅 × 36コマ × 144ピッチ となります。
 クローラー全長は 36 X 144 = 5,184mm と計算できます。

上記に対し当社で販売している社外品は 400X72X72.5

 400mm幅 × 72コマ × 72.5ピッチ となります。
 クローラー全長は 72 X 72.5 = 5,220mm と計算できます。

数値が違うので一見すると適合しないクローラーのように感じるかもしれませんが、よく見ると コマ数が倍でピッチが半分になっています。
コマ数が多い事でスプロケットの突起部分と合致するように作られています。

実際にこのコマ数倍ピッチ半分仕様クローラーを装着するとクローラー側のコマを1個飛ばしで噛み合う形となります。
また、クローラー全長も36mmの差がでていますが1コマに対し0.5mmのズレとなり、ほぼ支障のない走行が可能です。

このような倍数コマクローラーは社外品で多く生産されています。
お客様へ上記を説明すると「なぜ?最初から400X36X144で作ると話が早いのでは?」とご質問をお受けします。
社外品クローラーは1種類でメーカーを超え数種類、少しでも多くのバックホウをフォローできるよう、互換性を高くできるように作られています。
36コマ作る方が芯金の数が少ないのでより安価に製造できるのですが、そのマイナスコストを補って余りある汎用性を採用しているというのが理由です。

バックホウをはじめとした自走式機械用クローラーについての疑問、質問お応えいたします。
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