建設機械/農業機械用特殊アタッチメントの設計・開発・製作、建械/農械部品の販売・レンタル、中古販売・買い取り、整備・修理・メンテナンス

ゼノア ZHM1510 ブレーキ解除をしても走行しない不具合の原因点検方法

2018年12月26日
小松ゼノア製ハンマーナイフモアZHM1510のブレーキ解除をしても走行しない(出来ない)不具合が起きている部品と原因!

ゼノア製ハンマーナイフモアのブレーキ解除できなくなり、走行レバーを動かしても走行できなくなるという不具合が起きた時の点検箇所

操作側についているカバーを外すと走行用ポンプと連結して付いているギアポンプと繋がって上部に設置されてある四角い油圧ブロックが、走行用のブレーキ解除用の油圧を電磁弁でコントロールしている部分です。
最初に、この電磁弁につながっている黄色い配線にパーキングブレーキ解除時に2本のうちのどちらかにプラスの電気が来ているかどうかを点検します。
この時点で電気が来ていない場合はパーキングブレーキ用スイッチの固着が考えられます。写真にはありませんがカバーを外した状態でパーキングレバーの根本部分についているのを確認できます。指でスイッチを押してみて戻りが悪い場合はこちらのパーキングレバースイッチの固着が考えられます(スイッチを外して電気テスターで導通テストをすると確認できます)ダメなようなら部品交換です。

次に電気は来ている場合は油圧ブロック側に付いている、電磁弁の動作不良が考えられます。
エンジンをかけずに、キーをオンの状態にしてパーキングブレーキをオン↔オフをすると正常に作動している場合は、触るとカチカチと小さい音と振動を感じられます。この時点で問題なければ走行モーターの破損や油圧ポンプが原因が高いですのでこの場合は修理工場などで点検・修理をしてもらう必要があります。
電磁弁に反応がなければ電磁弁が原因でブレーキのロックが解除されていないので、電磁弁の交換修理が必要です。

電磁弁の動作不良の場合に試してもらいたいのが、電磁弁の端に付いているナットを外し(工具19㎜)電磁弁の通電部分(銀色の鉄部分)に錆が発生していないか確認し、錆や腐食がある場合は磨くと正常に電気が流れて復旧できる事が多いです。意外と腐食する部分なのでブレーキ解除しなくなった場合は点検してみてください。

当社でも故障不具合の修理・定期点検・整備を承っておりますので、お困りのお客様はお気軽にご相談ください。