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クラブリネア分解不可の溶接2ピースアルミホイール 単色塗装

2016年9月4日
クラブリネアです
kl前




このホイールは、溶接2P+リムがステンレスジャケットのタイプで
修理、リメイクには最悪な条件が2つも揃っている難儀なタイプです
溶接2Pは、本来の構造は2ピースなのに、溶接されていて実際はリムとディスクが分解出来ません
また、リムにはステンレスジャケットという、極薄のステンレスカバーが被さっていますので
これもこのままでは何も出来ませんし、そもそもステンレスジャケットの修理自体が出来ません。

今回も、リムのガリ傷などを含めた修理での入庫でしたが、以上の理由で作業の自由度は無く、
出来る事が極限られますので、出来る事に合わせたリメイクとしました。

結果的に、リムのステンレスジャケットを撤去し、単色丸塗リメイクにしました

まずは一番難儀なリムのステンレスジャケットの撤去作業です
矢印部分に見えるラインが、リム母材とステンレスジャケットの継ぎ目です
kl継ぎ目




この継ぎ目にマイナスドライバーを入れて煽って隙間を作ります
kl継ぎ目開き




作った隙間にレバーを入れて、荒行力技でジャケットを捲っていきます
klレバー




こうやって1周捲ってジャケットを撤去します
kl撤去




黒く見える物は母材とジャケットをくっつけていたボンドです
kl撤去後




あとは通常の1ピースホイールと同じ工程で進めます
飾りピアスボルトを外し、素地の研磨で塗装の下地を作ります
kl剥離




海外製鋳造ですので、素材は良く無いです・・・
ディスクはありませんでしたら、リムには満遍なく鋳造巣穴があります
kl巣穴

kl巣穴2




分解出来ない2ピースですので、リムとディスクに隙間があります
パウダーコートは1コートでも分厚いので、それを2コート、3コートになるカラーですと
隙間が埋まりかけたりして仕上がりの見た目的によろしくないので、
今回は一番リスクの出難い、安定した仕上がりが可能なマットブラックにしました
素材が悪い物をいきなり焼き付けると沸きが出ますので、十分に下焼きを行ってから
マットブラックをパウダーコート
klパウダー




焼き付けて完成です
ピアスボルトは洗浄艶出しして再度組み入れます
kl後


kl後斜め


kl後裏


kl後アップ1


kl後アップ2




リムには結構巣穴があったので、しっかり下焼きをしても、部分的に僅かに沸きが出ました
kl後アップ3



今回は、リメイクベースとしては最も不向きな構造のホイールでした
中古ホイールをリメイクベースとしてご購入される場合は、
ステンレスジャケット、溶接2Pは避けた方が良いです。