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ヴェイルサイド アンドリューⅤ フルオーバーホールでブラッシュド/スモーククリアーカスタム

2018年6月1日
このホイールもかなり古いホイールですが、今も人気が絶えないホイールの一つですね。ヴェイルサイドアンドリューⅤです。
元々がポリッシュにクリアー仕上げですので、白サビ腐食もかなり出ており、まぁまぁ酷い状態です。これをオーバーホールついでにブラッシュド+キャンディースモーククリアー仕上げにカスタムリメイクご希望で、福島県から入庫いただきました。
3Pですので、分解し、各個別作業で進めます。
アウターリム、インナーリム、ディスク、センターキャップ、センターキャップ6角ナット、センターキャップ固定ナット、ピアスボルト、と今回のホイールは特に個別作業が多いです。



■アウターリムのブラッシュド加工
アウターリムは元々はアルマイトですが、古いホイールですので、何度か修理されているのでしょう。磨かれていてアルミ無垢の状態になっています。軽い曲がり、ガリ傷もありますので、それらを修理してから、ブラッシュド加工をします。





■アウターリムのスモーククリアー塗装
スモーク系クリアーとしては、一番薄いTinted Clear Light、中間の濃さのTinted Clear(STD)、一番濃いTinted Clear Darkの主に3種類あり、今回は中間の濃さのTinted Clear(STD)を使います。
Tinted Clear(STD)はなんとなくスモーク感、Tinted Clear Darkはある程度しっかりスモーク感、Tinted Clear Lightは普通の透明クリアーと比べても大差ないので、スモーク前提の場合はほぼ使いません。
Tinted Clear(STD)をパウダーここート塗装です。







■インナーリムはグロスブラックです
インナーリムはグロスブラックにするので、回転研磨で下地を整えてからグロスブラックをパウダーコートです。インナーリムは装着後は洗えませんので、肌がツルっとしていて汚れの目立たないグロスブラックを希望される場合が多いです。






■ディスク/センターキャップのブラッシュド加工です
ディスク、センターキャップもアウターリム同様にブラッシュド+スモーククリアーにします。
ディスクのブラッシュドは、表面天面は最低限決まっていますが、ウインドウ(スポーク間)をどうするか?施工賃が変わります。ウインドウは、何色かの塗装で色付けする、バレルでポリッシュにする、表面天面同様にブラッシュドにする、ウェットショットにする、等が有りますが、トップコートのキャンディーカラー、お客様の仕上がりイメージ&ご予算などを考慮し、ご相談しながら決めていきます。今回ウインドウはウェットショットにしました。
元々のクリアーを剥離、ブラスト研磨後にウェットショット加工、最後に表面天面のブラッシュド加工をします。センターキャップ、6角ナットも同時に進めます。








■ディスク/センターキャップのスモーククリアー塗装です
アウターリムと同じく、Tinted Clear(STD)にします。
研磨でも完全には落ちきらない腐食浸食が、各ディスクに1、2個所ありましたが、スモーククリアーと同化するので目立ちはしませんが、パウダーコート焼き付け時の沸きが心配なので、本番焼き付け前に下焼きを行ってから、スモーククリアーパウダーコート&焼き付けをします。





4枚中1枚の極一部に爪楊枝の先程の沸きが出ましたが、この程度でしたら見た目にも使用上も特に影響はないので、逆にこれだけで済んだのはラッキーでした。





■ピアスボルトのキャンディーゴールド塗装です
ピアスボルトを洗浄磨きで元々の綺麗なクロームに戻し、パウダーここートキャンデイーゴールド塗装でゴールドメッキ調にします。センターキャップの固定フランジナットは錆びが酷く再使用は出来ませんでしたので、新品ステンレスを用意し、同様に塗装します






■各個別作業が完了し、組み付けをして完成となります










センターキャップ固定の為のディスク側にねじ込みになっているスタッドボルト、飾りの小ボルトもステンレス製に交換してあります。
ディスクウインドウのウェットショット肌にトップコートのスモーククリアーが重なる事で、ウインドウは透明感のあるガンメタのようになります。ウェットショット+スモーク系クリアーは相性の良い組み合わせの一つです。