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ブラバス モノブロック6 ダイヤモンドカットからブラッシュドでオーバーホール修理

2018年6月10日
ブラバス モノブロック6の19インチです。
小傷や腐食、全体的に塗膜の経年劣化があるため、オーバーホールリフレッシュ目的で北海道より入庫です。オリジナル元々のディスク天面は旋盤切削ポリッシュのダイヤモンドカットですが、今回はダイヤモンドカットではなくブラッシュドに変更をしてオーバーホールします。2Pですので、リムとディスクを分解し、各個別で作業を進めます。




■インナーリムの塗装&アウターリムのポリッシュ加工です
元々の塗装を剥離し、回転研磨機にかけて下地研磨を行い塗装の下処理を施してからシルバーをパウダーコートします。




焼き付けて一旦シルバーを硬化させ、アウターリムに飛んだシルバーを剥ぎ落としながら研磨をしてポリッシュにします。最後にパウダーコートクリアーを丸塗りでリムは完成です。






■ディスクのブラッシュド加工です
元々の塗装を剥離&ブラスト研磨後にまずはシルバーでパウダーコートをします。





元々はダイヤモンドカットだった天面だけシルバーを剥ぎ落としながらブラッシュド加工をします。ブラッシュド目は粗くも細かくも調整可能で、今回は元々のダイヤモンドカットの雰囲気を大きく損ねない程度に通常のブラッシュド目よりも細目にします。





最後にパウダーコートクリアーを丸塗りしてディスクも完成です。
クリアーは粉の材質や特性で何種類か使い分けています。ブラバスの元々のクリアーはやや青白っぽく見えるクリアーですので、同程度に見えるパウダーコートクリアーをチョイスします。




組み付けをして完成となります。









〜ディスク表面をダイヤモンドカットではなくブラッシュドにした理由〜
もちろんダイヤモンドカットでも可能ですが、ダイヤモンドカット面に対してのクリアーは従来のウレタン塗装のクリアーとなります。一方ブラッシュドはパウダーコートクリアーが使えます。
ウレタン塗装のクリアーでも必要最低限度の塗膜性能は確保していますが、より一層丈夫で長持ちさせることを考えるとパウダーコートに勝る物はありません。