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パウダーコート(粉体塗装)について

2011年12月4日
◎パウダーコート(粉体塗装)の塗装方法
塗装方法は、従来の溶剤でのウレタン塗装のような液体をスプレーガン拭きするのではなく、粉末顔料料を専用静電ガンで帯電させ、アースされた金属素材へ電着させます。
これを200℃程度で数十分焼き付けることにより粉末顔料が溶け、丈夫で厚いポリエステル皮膜になります。


◎パウダーコート(粉体塗装)の利点
・耐食性、密着性、塗膜強度等のトータルな耐久性が優れている事。*ウレタン塗装の比ではありません。
・硬度もありながら柔軟性も兼ね備えているため、傷が付きにく塗膜割れし難い。
・アルミ、マグネシウムなどの無垢素材への密着性が高い。
・ある程度の高温にも耐えられる。
・従来の塗装は、細かい奥深い箇所は、吹き返しによるミスト(ザラザラ)になることがありますが、パウダーコートの場合はそれがありません。


◎パウダーコート(粉体塗装)の条件
・200℃の高温焼付けなので金属に限ります。
・素材がアースされなければならないので、やはり金属に限ります。
・素材がアースされ通電しなければ静電付着されないので、どんなに綺麗でも塗装されているものは基本的には全剥離し、素地にする必要があります。


◎パウダーコート(粉体塗装)のカラー種類
昔はパウダーコートのカラーレパートリーも限られておりましたが、現在は海外パウダーメーカーから輸入する事が出来るようになり、ありとあらゆるカラーに対応可能になっています。
ソリッド系カラーはもちろん、メタリック系、キャンディー系、リンクルやテクスチャーのような、塗膜が凸凹、ザラザラした模様系カラーにも対応可能です。

カラーにより、1コート仕上げのカラー、2コートもしくは3コートが必要なカラーもありますが、理論的には1コート仕上げが塗面的には綺麗に見えます。コート数が増す度に塗面のユズ肌が比例して出てきます。


◎パウダーフィニッシュが不対応なカラー
ほぼ全てのカラーに対応出来ますが、例えば車両のボディーカラーと同じ、というような決まったご指定色の場合、パウダーコートは色同士を混ぜ合わせて色を作る「調色」が出来ませんのでは対応不可です。
このような場合は、パウダーコートはベースとして使い、その上に調色をしたウレタン塗装上塗りでの対応となります。
ただし、この場合は、最終塗膜性能はウレタン塗装になります。母材とベースとしたパウダーコートは密着が良いのでは剥がれる事はありませんが、ベースのパウダーコートとトップのウレタン塗装の密着性はウレタン塗装の性能に委ねられますので、強いとは言えません。
ご希望色と全く同じとまではいかなくとも、似たカラーでパウダーコート仕上げが可能であれば、妥協をしてもパウダーコート仕上げにする意味は強いと思います。


◎パウダーコート塗装後の補修について
ウレタン塗装仕上げされている物の補修は、部分塗装仕上げが出来ますが、パウダーコート仕上げされている物は部分的にパウダーコート塗装をすることは出来ませんので、補修個所の程度や範囲に関わらず、総剥離からの丸ごと再塗装になります。