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アンカーチームキャプテン 井上和郎のフランス便り。2015シーズン VOL6 :ツール・ド・北海道2015(日本、UCI2.2)

2015年9月18日
当店が応援するブリヂストンアンカーチーム 井上和郎選手からレポートが届きました。

大会名:ツール・ド・北海道2015(日本、UCI2.2)
開催日:2015年9月11日(金)-9月13日(日)
開催地:北海道・道北、道央

アンカーメンバー:井上和郎、トマ・ルバ、西薗良太、内間康平、椿大志

出場チーム:プロコンチネンタル1チーム、コンチネンタル12チーム、

北海道地域選抜1チーム、大学5チーム
出走:19チーム、94人

スプリントポイント(ホットスポット=HS)
1位:5点・3秒、2位:3点・2秒、3位:1点・1秒

ゴール 1位:25点・10秒、2位:20点・6秒、3位:16点・4秒、4位:14点、
5位:12点、6位:10点・・・15位:1点

山岳ポイント 1 級 1位:10点、2位:8点、3位:6点、4位:4点・・・7位:1点
2 級 1位:7点、2位:5点、3位:3点、4位:2点、5位:1点
3 級 1位:5点、2位:3点、3位:2点、4位:1点

北海道の公道を使用する国際ステージレース。

ここ数年は、3日間のステージレースとなり、
ゴール勝負、HS勝負による、ボーナスタイムの争いとなることが多い。

今大会唯一のプロコンチネンタルチーム NIPPO-VINI FANTINIにとっては、
ツール・ド・北海道は地元開催と呼べる大事な大会であり、メンバーこそ若手中心の構成であるものの、レースを支配するとが予想された。

アンカーとしては、
スプリントでボーナスタイムを稼げる内間、コースの厳しい第2ステージの山岳コースでトマ、西薗を中心としてレースを組み立て、井上、椿は、アシストとして3人をサポートし、個人総合優勝を目指した。

9月11日(金) 第1ステージ 旭川市・春光台公園→東川町・キトウシ森林公園 10:00〜
天候:くもり、気温18〜22℃
距離:(パレード5km+)182.7km
スプリント賞:47、146.2km
山岳賞:100.7km(3級)、127.2km(2級)

結果
1 Riccardo STACCHIOTI - NIPPO-VINI FANTINI 4時間26分25秒 41.1km/h
2 Scott SUNDERLAND - TEAM BUDGET FORKLIFTS +1秒
3 Seppe VERSCHEURE - CCT p/b CHAMPION SYSTEM +1秒
17 内間康平 - BRIDGESTONE ANCHOR CYCLING TEAM +1秒
27 西薗良太 - BRIDGESTONE ANCHOR CYCLING TEAM +1秒
32 井上和郎 - BRIDGESTONE ANCHOR CYCLING TEAM +1秒
33 トマ・ルバ - BRIDGESTONE ANCHOR CYCLING TEAM +1秒
73 椿大志 - BRIDGESTONE ANCHOR CYCLING TEAM +8分27秒

終盤にアップダウンが連続しているが、
大きな差がつきそうになく小集団スプリントが予想された。

チームとしては、
5名以上の逃げには複数名を乗せて優位に進められるように、そして、終盤のアップダウンでは積極的に攻撃し、ゴール勝負では内間をサポートすること、が確認された。

7時朝食、
パスタ、スクランブルエッグ、コーヒー。
スタート前、
スーパーヴァーム。
レース中、
ピットインゼリーバー×2、ピットインリキッド×1、スポーツウォーター×4、
ジャムパン×4。
ゴール後、
アミノ2500、コルディアFe。

スタートしてしばらくアタック合戦が続いた後に3名が飛び出す。

強力な3名であったが、残り距離、コースプロフィールを考えて見送った。
追走でいった2名は程なくして捕まるが、先頭3名はすぐに10分以上のタイム差を稼いだ。

ステージレースの初日なので、乗っていないチームは逃げ切られたら困るが、
各チーム5名参加なので、残り150km以上を1チームでは追いたくない。

国内各コンチネンタルチームが選手を出し合って追い始めた。
アンカーからは椿が牽引役を務め、徐々にタイム差を詰めた。

127.2kmの山岳ポイントを過ぎても、なお6分以上のタイム差があったため、
アンカーはトマがローテーションに加わり、他チームも協力し合って一気に追撃を開始した。

一気にペースアップした集団は残り10kmで先頭をとらえ、
ここから各チーム抜け出しをはかるアタック合戦に。

私も加わって攻撃するが、あまりにも速かった終盤で脚を消耗し、
いまいち切れ味がない。
各チーム同じように消耗していたようだが、NIPPO-VINI FANTINIが力を残していて、各選手で波状攻撃をかけてくる。

そのたびに、私やトマで差を埋めていくが、
残り1.5kmで抜け出したNIPPO-VINI FANTINIのRiccardo STACCHIOTIに、
1秒差で逃げ切られ、リーダージャージも獲得されてしまった。

決定的な差こそ生まれていないように思われたが、短期間ステージレースの初日は非常に大事で、特に、最後の最後に波状攻撃で他チームを圧倒したNIPPO-VINI FANTINIは

さすがの走りだった。
個人的には、トマが残り50kmから集団牽引に加わったが、自分がそこで代わっていれば、トマの終盤の攻撃もさらに強力だったはず。

あくまで今回はアシストとしての仕事を与えられているので、自分の判断を信じて動かなければいけなかった。

9月12日(土) 第2ステージ 美瑛町・丸山公園前→美瑛町・丸山公園前 9:30〜
天候:曇り時々雨、気温12〜22℃
距離:(パレード3km+)158.3km
スプリント賞:35.1km
山岳賞:89km(1級)、137.5km(3級)

結果
1 Daniele COLLI - NIPPO-VINI FANTINI 4時間17分22秒 36.9km/h
2 Salvador GUARDIORA - チーム右京 +0秒
3 Jose Vicente TORIBIO ALCOLEA - マトリックス・パワータグ +0秒
4 内間康平 - BRIDGESTONE ANCHOR CYCLING TEAM +0秒
11 井上和郎 - BRIDGESTONE ANCHOR CYCLING TEAM +0秒
14 西薗良太 - BRIDGESTONE ANCHOR CYCLING TEAM +0秒
22 トマ・ルバ - BRIDGESTONE ANCHOR CYCLING TEAM +0秒
74 椿大志 - BRIDGESTONE ANCHOR CYCLING TEAM +15分40秒

今大会で最も厳しいステージで、トマ、西薗で勝負するならこのステージしかないと思えた。

89km地点の十勝岳は標高1100mを超える厳しい峠で、総合を動かすならここでクライマー同士で抜け出しゴールまでいかなけらばならない。

さらに、十勝岳を下っても残り25kmまでは厳しいアップダウンが続くので、そこでも厳しい展開になると思われた。

井上は内間とともに峠を越え、おそらく同じ集団に残るリーダーのRiccardo STACCHIOTIをマークし、ゴール勝負に備えることが確認された。

6時30分朝食、
パスタ、スクランブルエッグ、豆腐、ミックスナッツ、コーヒー。
スタート前、
スーパーヴァーム。
レース中、
ピットインゼリーバー×2、ピットインリキッド×1、スポーツウォーター×3、
ジャムパン×5。
ゴール後、
アミノ2500、コルディアFe。

スタートから各チーム激しいアタック合戦を繰り広げるが、NIPPO-VINI FANTINIは山本元喜を中心に鉄壁の守りを見せる。

20kmほどアタック合戦を繰り返した後、昨日遅れている
キナン サイクリングチームのLoic DESRIACを含む3名が抜け出しに成功する。

NIPPO-VINI FANTINIの厳しいマークと、各チームの牽制により、そのまま3名の逃げは容認され昨日同様に10分以上のタイム差になる。

リーダーチームのNIPPO-VINI FANTINIは、十勝岳に備えてなのか、積極的にタイム差を詰めようとはしてこない。

10分以上のタイム差のまま十勝岳に入り、各チームのクライマー達が攻撃を開始した。
私は、トマ、西薗のサポートをして2人を集団先頭に送り出した後、遅れだしたRiccardo STACCHIOTIとそれをマークする内間の集団に食らいついた。

11名となったトマ、西薗を含む追走集団は快調に飛ばしながら先頭を追うが、
NIPPO-VINI FANTINIは追走集団にいた山本元喜をリーダーの元に戻し、
追走集団を引き戻しにかかった。

その頃、先頭集団3名はばらばらになり、Loic DESRIACを独走を開始。

9分のタイム差も、前日7分遅れてるLoic DESRIACに対し、集団にしてみれば安全圏のタイム差。

NIPPO-VINI FANTINIの引きで、110km過ぎに追走10名はリーダーのいる集団に引き戻される。

その後も、幾度となくNIPPO-VINI FANTINIに対して各チーム攻撃を繰り返すが、
山本元喜を中心としたアシスト陣は崩せずに残り25kmの平坦区間に入る。

こうなると、総合の逆転は難しく、アンカーもステージ優勝狙いに切り替える。

井上がNIPPO-VINI FANTINIのコントロールに加わり独走していた Loic DESRIACを捕らえ、ゴール勝負へと突入した。

アンカーは、トマが残り1kmを切って内間を連れて先行するが、あと一人アシストが足りずに内間は失速、4位に沈んだ。

登坂力を遺憾なく発揮して攻撃したトマと西薗だが、NIPPO-VINI FANTINIの強力なアシストに攻撃を阻まれた。

切り替えてゴール勝負に挑んだが、連携不足で勝利には届かなかった。

個人的には、登坂力には乏しかったが、中盤以降で、トマ、西薗のサポートをこなし、
終盤の牽引でも脚を使ったので、役割を全うできたと思う。

9月13日(日) 第3ステージ 鷹栖町・役場前→札幌市・モエレ沼公園 9:30〜
天候:雨、気温9〜12℃
距離:(パレード4.5km+)195.8km
スプリント賞:57.5km
山岳賞:19.5km(2級)、161.5km(3級)

結果
1 Riccardo STACCHIOTI - NIPPO-VINI FANTINI 4時間40分39秒 41.8km/h
2 Daniele COLLI - NIPPO-VINI FANTINI +0秒
3 黒枝咲哉 - 鹿屋体育大学 +0秒
13 内間康平 - BRIDGESTONE ANCHOR CYCLING TEAM +0秒
20 井上和郎 - BRIDGESTONE ANCHOR CYCLING TEAM +0秒
29 西薗良太 - BRIDGESTONE ANCHOR CYCLING TEAM +0秒
50 椿大志 - BRIDGESTONE ANCHOR CYCLING TEAM +45秒
57 トマ・ルバ - BRIDGESTONE ANCHOR CYCLING TEAM +1分36秒

コーナーが多く、中切れが起きやすい高速コース。
総合成績争いが秒差で、中間スプリント、ゴールに設けられたボーナスタイムも重要な要素になる。

絶え間なく攻撃して、リーダーチームのマトリックスパワータグを崩壊させて、最後にダミアンで勝負して総合優勝を目指した。

6時30分朝食、
パスタ、スクランブルエッグ、パン、ハチミツ、コーヒー。
スタート前、
スーパーヴァーム。
レース中、
ピットインゼリーバー×2、ピットインリキッド×1、スポーツウォーター×3、
温かい紅茶、ジャムパン×6。
ゴール後、
アミノ2500、コルディアFe。

19.5kmの山岳ポイントへの登りは厳しいが、その後は平坦基調で逃げにとっては難しいステージ。

とはいえ、前日の働きで消耗しているNIPPO-VINI FANTINIに対し、一矢報いるためにはやはり逃げを形成し、途中のHSでのボーナスタイムもほしい。

ゴール勝負になった場合には内間を全員でサポートすることが確認された。

アンカーは、4名が総合でまだ大差ない上位にいるため、逃げに乗って、ボーナスタイムを獲得するだけでも総合でジャンプアップする。

スタートからアンカーは井上を中心に激しく攻撃を続けた。

19.5kmの山岳ポイントへの登りが始まって井上が単独で抜け出すと、さらに西薗が数名で抜け出し、さらにトマもここに追いつく。

井上スタート後の動きで消耗しきったため遅れてしまうが、トマ、西薗、各チームのエース級を含む7名が逃げを決めた。

NIPPO-VINI FANTINIは余裕なのか、消耗しているのか、この強力な逃げに対しあっさり8分を許容してしまう。

この間に、先頭集団の西薗は57.5kmのHSをトップ通過し、3秒のボーナスを稼ぎ総合で5位に上がる。

メイン集団はNIPPO-VINI FANTINIが牽引するもののタイム差のつまりは鈍い。

100kmを過ぎ先頭集団は5名に縮小するが、トマ、西薗はここに残り快調に飛ばす。
タイム差8分から縮まらなくなってきたが、アンカーの思惑とは裏腹に
メイン集団を牽引するNIPPO-VINI FANTINIに同調するチームが出始めた。

逃げに選手を送り込めなかったチームを中心に、ステージ優勝を狙うチームが入れ替わり立ち替わり集団を牽引。

残り25kmで5分、10kmでも2分30秒と、逃げ切りに十分と思われたタイム差であったが、
メイン集団を牽引するチームが6、7チームであったことと、強力と思えた先頭集団も冷たい雨に打たれて通常以上に消耗していたことで、先頭集団の分解をきっかけに一気にタイム差を失う。

最後まで逃げていたトマも、
残り2kmを切ったところで吸収されてしまい、アンカーにとって、ステージ優勝、個人総合優勝、チーム総合優勝が泡と消えた。

メイン集団に残った井上、椿で内間をサポートしてゴール勝負に挑んだが、落車を含む危険な動きもあり、下位に沈んだ。

個人的には、序盤に抜け出しを図り厳しい展開にはしたが、
西薗、トマの逃げ集団に食らいついて仕事をするチャンスがあっただけに、
そこに食らいつけなかったのが悔やまれた。

個人総合時間
1 Riccardo STACCHIOTI - NIPPO-VINI FANTINI 13時間24分4秒 40.0km/h
2 Daniele COLLI - NIPPO-VINI FANTINI +7秒
3 Salvador GUARDIORA - チーム右京 +17秒
5 西薗良太 - BRIDGESTONE ANCHOR CYCLING TEAM +20秒
7 内間康平 - BRIDGESTONE ANCHOR CYCLING TEAM +22秒
14 井上和郎 - BRIDGESTONE ANCHOR CYCLING TEAM +23秒
23 トマ・ルバ - BRIDGESTONE ANCHOR CYCLING TEAM +1分59秒
65 椿大志 - BRIDGESTONE ANCHOR CYCLING TEAM +25分14秒

完走76名

個人総合ポイント賞
1 Daniele COLLI - NIPPO-VINI FANTINI 55点
2 Riccardo STACCHIOTI - NIPPO-VINI FANTINI 53点
3 Jose Vicente TORIBIO ALCOLEA - マトリックス・パワータグ 36点
9 内間康平 - BRIDGESTONE ANCHOR CYCLING TEAM 18点
18 西薗良太 - BRIDGESTONE ANCHOR CYCLING TEAM 7点
23 井上和郎 - BRIDGESTONE ANCHOR CYCLING TEAM 5点
26 トマ・ルバ - BRIDGESTONE ANCHOR CYCLING TEAM 5点

個人総合山岳賞
1 Loic DESRIAC - キナン サイクリングチーム 18点
2 トマ・ルバ - BRIDGESTONE ANCHOR CYCLING TEAM 15点
3 Giacomo BERLATO - NIPPO-VINI FANTINI 12点
11 西薗良太 - BRIDGESTONE ANCHOR CYCLING TEAM 3点
16 椿大志 - BRIDGESTONE ANCHOR CYCLING TEAM 1点

団体総合時間賞
1 NIPPO-VINI FANTINI 40時間13分20 秒
2 BRIDGESTONE ANCHOR CYCLING TEAM +1秒
3 キナン サイクリングチーム +1秒

チームが危惧していたボーナスタイムの争いにされてしまった。
トマ、西薗は持ち味を生かして最大限の攻撃を繰り返し挑戦した。

ただ、ゴール勝負に関しては、内間に対して十分なサポートができたとは言えず、
内間に十分なお膳立てができなかった。

ゴール勝負になりやすいレースであることは明白であったので、もっと確実に内間にスプリントをしてもらえるような、ゴール前の捌きをできるようにならないといけない。

個人的には、そもそも万全と言える調子に仕上げきれなかったことは
大きな反省点であった。

集団に食らいつき、最低限のアシストはしたと思うが、個人総合優勝を狙うチームの選手としては不十分な調子だったと思い反省しています。

西薗の総合5位、内間の総合7位により、
UCIアジアツアーポイント16を獲得しました。

機材
フレーム:ANCHOR RIS9 460 RACING RED(GA)
コンポ:SHIMANO DURA-ACE 9000 および 9070(Di2)
クランク:53×39T 170mm
ハンドル、ステム:PRO STEALTH EVO ブラック コンパクト(120mm、420mm c-c)
バーテープ:KABUTO BT-1
ホイール:SHIMANO DURA-ACE WH-9000-C24、C50-TU(11-25T)
ペダル:SHIMANO DURA-ACE PD-9000
ボトルケージ:KABUTO PC-3(ホワイト)
メーター:GARMIN Edge 510J
シューズ:SHIMANO SH-R321(38)
レーシングウエア: WAVE ONE(レジェフィットプロ半袖ジャージ、
レジェフィット75サイクルパンツ、レーシングソックス、アームウォーマ、
特注レインジャケット)
ヘルメット:カブト ゼナード・CV(チーム別注カラー)
サングラス:OAKLEY RADARLOCK(レンズ Positive Red Iridium)
補給食:SAVAS、VAAM
ボディサポート:SEV ルーパー type 3G、ルーパーブレスレット2、アンダーインソール、
ストレスブロック、フラットパネル、ボディガード ソフト、フリア
アフターレース用コンプレッション:2XU コンプレッション・レッグスリーブ、
コンプレッション・パフォーマンスランソックス