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2016シーズン VOL8:第85回全日本自転車競技選手権大会ロードレース (日本、ナショナル選手権)

2016年7月2日
 当店が応援する
ブリヂストンアンカーチーム 井上和郎選手。

 日本一を決めるチームとしても大事な大会、全日本選手権。
常に優勝できるチームや選手構成でもありながなら、なかなか優勝が遠のいていました。
 そして、2016年の大会。
チームとしては田代選手以来12年ぶりのタイトルをチームとして,得ることができました。
しかもワンツーフィニシュという快挙。
 井上選手は今回優勝を導くべく,アシストして大きな働きをしました。

この喜びの様子はレポートにも届いております。
是非ご覧くださいませ。


大会名:第85回全日本自転車競技選手権大会ロードレース (日本、ナショナル選手権)
開催日:2016年6月26日(日)
開催地:東京都大島町・大島町西海岸コース
距離:11.9km×13周=154.7km
獲得標高:2341m
アンカーメンバー:井上和郎、西薗良太、初山翔、内間康平、椿大志、鈴木龍

出走:125人
スタート:8:00〜
天候:晴れ、気温 20〜26℃
1
結果
1 初山翔 - BRIDGESTONE ANCHOR CYCLING TEAM 4時間14分57秒 36.4km/h
2 西薗良太 - BRIDGESTONE ANCHOR CYCLING TEAM +0秒
3 木村圭佑 - Rabobank Development Team +2秒
6 鈴木龍 - BRIDGESTONE ANCHOR CYCLING TEAM +43秒
32 井上和郎 - BRIDGESTONE ANCHOR CYCLING TEAM +4分48秒
DNF 内間康平 - BRIDGESTONE ANCHOR CYCLING TEAM
DNF 椿大志 - BRIDGESTONE ANCHOR CYCLING TEAM

完走48名
DNF=途中棄権(Did Not Finish)

2016年の日本チャンピオンを決定する、
現状ではチームにとって最重要レース。

2日前の6月24日(金)に行われた個人タイムトライアルでは、
西薗良太が自身2度目のタイトルを獲得してチームの気運を高めてくれた。

ちなみに、ロードレースのタイトルは、
2004年以来獲得できておらず、チームの悲願となっていたし、
個人的な感情としても自分が現役中に輩出することが悲願だった。

レースでは、11.9kmの周回を13周するコースを使用する。
見た目とは裏腹に、集団を簡単に破壊する難しさがある登りと、
海風に影響される海沿いの平坦区間、
位置取りに気を使うスタート・ゴール付近の複雑なレイアウト。

距離は160km未満と、特別長いわけではないが、
13回の厳しい登りに大きく影響されつつ、
多くの要素が含まれる、日本チャンピオンを決めるに十分なコース。

コースへの適正、現状での体調や最近のレースを考慮して、
リオオリンピック代表となっている内間康平をエースとして挑むこととなった。

また、好調の西薗良太は登りで、初山翔は展開に乗って、鈴木龍は集団勝負でと、
内間で勝負できない場合の代替案も複数想定しレースに挑んだ。

個人的には、全くいい仕事が出来なかったツアー・オブ・ジャパンの後、
しっかり疲れを抜いた後、入念に調子を上げてはきたが、登りでのパンチ力に欠けていることは自覚していたので、
序盤のアタック合戦でのつなぎ役だったり、
集団コントロール、ペースアップに力を使えるように考えていた。

また、序盤の展開として、西薗を逃げに送り込み、
可能ならそこにもう一人乗せて、逃げ切った場合の西薗勝負も想定していた。

そのもう一人には自分も候補に挙がり、
その場合、西薗が万が一勝負できない場合は
自分にチャンスが巡ってくる可能性もあるというように、
5%は自分でも勝負するんだと、心の隅に気持ちを持っていた。

その為、車輪は巡航性に優れる、
SHIMANO DURA-ACE WH-9000-C50-TU(11-25T)を選択した。

5時半起床、朝食、7時宿出発。
ご飯、温泉卵、豆腐、納豆、バナナ、コーヒー。
スタート前、スーパーヴァーム。
レース中、ピットインゼリーバー×2、ピットインエネルギージェル×1。
ゴール後、おにぎり(安見マッサージャー特製)。

距離とコースプロフィールからレース時間を4時間半未満と予想し、
5時半という早い時間の食事も考慮して、
スタート前に消化器官に過剰な負担をかけないよう、
米を茶碗2杯にとどめて食事を摂った。

正式スタート後に気をつけたのは、当然、逃げの選別。

西薗+αを逃げに送り込み有利にレースを進めたいし、
逆に他チームに複数名を逃げに送り込まれないように選別しなければいけない。

また、スタート・ゴールラインを過ぎてすぐに、道が狭くなり登りに入る部分があり、
ここでは序盤に激しい位置取りやトラブルも想定されたので、
1周目完了時にはチームとして集団先頭で通過することを心がけた。

スタートから激しい動きが連続したが、無事に1周目を集団先頭で完了し2周目へ。

ここで、身体の動きが鈍く、登りでずるずると後退してしまう。
下りきって集団前方に戻るのに時間を要し、
その間、他のメンバーにアタックの応酬を捌くのを頼り切ってしまう。

3周目も同様に登りでの展開には加われず、30番手ほどで下りに入り、
下りきりで前に出て動きに乗る状況。

その間、チームでは、西薗が逃げを形成すべくかなり脚を使っていた。

4周目に、
愛三工業レーシングの中根英登と宇都宮ブリッツェンの鈴木譲が逃げを形成し、
集団がいったんはこれを容認した。

5周目、まだ1分台のタイム差の状況で、
積極的にコントロールしたいチームがない中、
キナンサイクリングチームは、ブリッジして先頭二人に合流しようと散発的に動いてくる。

残り100kmを切ろうとしているのと、戦力から考えて、
内間をはじめ、チームメイトと相談し、私と椿でコントロールを開始することにした。

しかし、その直後、内間が他チーム選手と接触し激しく落車。

すぐに、私と椿が止まり、内間の集団復帰を試みようとするが、横たわる内間自身がレース続行は無理と判断し、
私に集団に戻るようジェスチャーで伝えてきた。

この時点で、内間第1エース戦略はなくなり、
椿と2人で集団を追いレースを続行することになった。

この間、集団最前列で起きた内間の落車を目撃していた他チームの選手達は、
展開が落ち着き始めていたこともあり皆ペースを緩めて内間の復帰を待っていてくれた。

実際には内間が復帰することはなかったが、
その敬意ある振る舞いに心から感謝しましたし、集団の選手達に敬意を感じました。

ただ、このトラブルにより、先頭2名からのタイム差は広がり、約3分30秒となっていた。

残り8周、約95kmあったが、淡々と集団を引いて逃げを捕まえるのが、
ゴールに近ければ近いほど、レースの厳しさは減ってしまい、
ライバルを多く残すことになる。

当面の目標として、残り4周回中、約40kmで射程圏内1分未満に差を詰めて、
そこから高速レースに移行し厳しい展開に持ち込もうと考えた。

今日の風向きは、海沿いでほぼ向かい風のため、逃げる2人にとっては厳しい条件。

ただ、非常に力がある2人なので、確実に差を詰めていきたかった。

登りでは抑えめに、下りと向かい風の海沿い平坦できっちり踏むことを意識した。

ただ、この場合だと、ペースの上げ下げがなく、向かい風をしっかり引いてくれるという、
集団内で温存するライバルチームにとっては、楽なレース進行になるため、
終盤での大人数による一発勝負の不安も多少はあった。

順調にタイム差を詰めていき、残り5周の時点で先頭から中根が脱落。

単独先頭になった鈴木譲にとっては更に厳しい条件で、
さらに、先頭から選手が脱落した愛三工業レーシングは、
中島康晴をメイン集団のコーントロールに加わらせてくれた。

これで、一気にタイム差は1分に縮まるが、
残り3周までは集団の安定化を図りたいと初山の提案があり、
メイン集団のペースを落とし、再び1分15〜30秒でレースを進めた。

そして、残り3周に入るスタート・ゴールラインを過ぎて登りに入った瞬間、
西薗がアタックをしかけ、メイン集団を一気に活性化させた。

この動きにより、1分差で逃げていた鈴木譲を登りの間に吸収し、
メイン集団の人数を一気に減らし始めた。

集団を牽引していてこの動きを知らされていなかった椿と私は、
面食らったのとこれまでの仕事による疲労で遅れてしまうが、
私はこの周の後半になんとか復帰。

メイン集団はアタック合戦があった後、
宇都宮ブリッツェンのコントロールにより残り2周に突入した。

この周の登りでも激しい動きがあるが、
アンカーは西薗、初山、鈴木龍が常に先頭付近の動きに対応する。

この周の登りでも人数を減らしたメイン集団は、
アタックの応酬を繰り返し非常に不安定な状態。

脚を残した3名といえど、全ての動きを20km残した状態で捌くのは厳しい。
海沿いの平坦区間で何とか集団先頭に復帰した私は、
再度、集団を安定化させるために牽引し、残り1周に入った。

徐々にスピードを上げながら残り1周に入るスタート・ゴールラインを通過し、
他チームのアタックにより活性化する集団を見送って完全に脱落し、
共に遅れた中島康晴と共にゴールした。

私が見送ったメイン集団では、この日勝負するエース同士のペースアップにより、
下りに入るころには7名の小集団に。

ここにアンカーは、西薗、初山、鈴木龍の3名を残した。
この状況だと、この7人で最もスプリント力のある鈴木龍は、
脚を更にためてゴール勝負に専念できる。

また、ぶっちぎりの独走力がある西薗、小集団スプリントが得意な初山は、
最後は鈴木龍で勝負できるので、動きがあったときには躊躇なく飛び出せる。
他チームにとれば、積極的に動く西薗、初山のマークは外せないし、

2人の動きをつぶしても鈴木龍にゴール勝負で負ける、
という、非常に厳しい状態に持っていくことが出来た。

下りきる直前の残り7km、シマノレーシングの木村圭佑が牽制する集団からアタック。
これに初山がすぐに反応し2人で抜け出す。

一呼吸置いて、NIPPO・ヴィーニファンティーニの石橋学がアタックし、
ここにも西薗がすぐに反応し、これも2人で抜け出す。

脚の差が出やすい登りじゃなく、平坦区間であることや、
鈴木龍の存在が気になったのか、他チームの優勝候補達はこれを見送ってしまった。

初山、木村→西薗、石橋→鈴木龍含むエース級集団→登りで遅れた20名強の集団、
という状態になる。

木村相手の1対1ならゴール勝負で勝てる初山は、積極的にいける。

西薗は、石橋を前に追いつかせたくないので引く必要はないし、
鈴木龍も抜け出したチームメイトに勝負を託せるし、
もし捕まったら自分でスプリントすればいいので当然引く必要がない。

残り5kmを前にしたちょっとした登り返しで、
西薗が石橋を置き去りにして先頭2人に合流した。

これで、アンカー2人対シマノレーシング1人という圧倒的有利な状況。

置き去りにされた石橋は1人で厳しいし、
鈴木龍の集団もエース級ばかりのため捨て身の牽引がなくペースが落ちる。

ここで、先頭に入った2人は初山のスプリント勝負を選択し、
ひとまず逃げ切りを決めるため3名でローテーションする。

アンカーによる波状攻撃も選択できたが、牽制してペースが落ちて、
後続に捕まってしまう可能性を排除するためにスプリントを選択したようだ。

残り1kmを切って、後続に追いつかれる可能性がないことを確認した西薗は、
積極的に牽引して初山のスプリントに備える。

残り300mを切って木村がスプリントを開始すると、初山もスプリント開始。

最後には再加速して木村に並ばせなかった西薗を交わし、
初山が、自身初、チームには12年ぶりのロード全日本チャンピオンをもたらした。

西薗が2位、後続集団の2番手でゴールした鈴木龍が、6位と、
完全勝利と言っていいレースとなった。

最初にアンカーに所属していた2003〜2005年は、
常勝軍団と言えるような素晴らしいチームで、
チームから全日本チャンピオンを出すような経験も出来た。

しかし、2011年に戻ってきてからは、圧倒的な力があり、
毎年優勝候補になるような清水都貴をエースとして挑戦し続けたが、
結局、勝つことが出来なかった。

いつしか、全日本チャンピオンをチームから輩出することが、
チームだけでなく私個人の悲願にもなった。
その過程で、チームへのサポート体制はどんどん進化し、
ウエアや機材、サプリメントなど、どんどん新商品がチームに投入された。

特に、フレームは、サプライヤーであるブリヂストンサイクルが、
ゼロから設計し直してRS9という素晴らしいフレームをチームに供給してくださった。

今年こうしてチームから全日本チャンピオンを輩出できたことで、
チームを支えてくださるスポンサー、サプライヤーのみなさまに恩返しが出来ました。

そのサポートがチームに日本一をもたらしたんだと、
胸を張って自慢してくださると、私自身もこんなに嬉しいことはありません。

もちろん、ずっと行動を共にし、
常に最高の状態でレースに送り出してくれるチームスタッフ、監督、
毎年期待して最大の声援で勝利を後押ししてくれたファンのみなさま、
本当にありがとうございました。

また、1月にアジア選手権を行ったとはいえ、
受け入れの経験がほとんどない自転車レースを温かく迎えてくださり、
チームの勝利を心から喜んでくださった「旅荘 富士や」さんのみなさまにも、
心から感謝しています。

次戦は、
7月7日(木)-10日(日)
Grand Prix International de Torres Vedras - Trophee Joaquim Agostinho 2016
(UCI2.2、ポルトガル・Torres Vedras周辺)
となります。

機材
フレーム:BRIDGESTONE ANCHOR RS9 460
コンポ:SHIMANO DURA-ACE 9000 および 9070(Di2)
クランク:53×39T 170mm
ハンドル:PRO VIBE カーボン ラウンド(420mm c-c)
ステム:PRO VIBE 7S(120mm)
シートポスト:PRO VIBE カーボンシートポスト Di2(オフセット 15mm)
バーテープ:KABUTO BT-09
ホイール:SHIMANO DURA-ACE WH-9000-C50-TU(11-25T)
ペダル:SHIMANO DURA-ACE PD-9000
ボトルケージ:KABUTO PC-3(ホワイト)
メーター:GARMIN Edge 520J
シューズ:SHIMANO SH-R321(38)
レーシングウエア: WAVE ONE(レジェフィットプロ半袖ジャージ、
レジェフィットサイクルパンツ、レーシングソックス)
グローブ:KABUTO PRG-6(S、レッド)
ヘルメット:KABUTO ゼナード(S/M、チーム別注カラー)
サングラス:OAKLEY RADARLOCK PATH フレーム POLISHED WHITE、
レンズ PRIZM TRAIL、アイコン TEAM RED、
イヤーソックス METALLIC RED、バンド TEAM METALLIC RED
補給食:SAVAS、VAAM

ボディサポート:SEV ルーパー type 3G、ルーパーブレスレット2、アンダーインソール、
ストレスブロック、フラットパネル、フリア
アフターレース用コンプレッション:2XU コンプレッション・レッグスリーブ、
コンプレッション・パフォーマンスランソック
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