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2016シーズン VOL14:大会名:2016 ジャパンカップサイクルロードレース (UCI1.HC、日本)

2016年11月25日
大会名:2016 ジャパンカップサイクルロードレース (UCI1.HC、日本)
開催日:2016年10月23日(日)
開催地:栃木県宇都宮市・宇都宮市森林公園周回コース
距離:10.3km×14周=144.2km
獲得標高:2600m
アンカーメンバー:井上和郎、トマ・ルバ、西薗良太、初山翔、内間康平
出走:78人
スタート:10:00〜
天候:くもり、気温 16〜20℃
身長:168cm、体重:61.5kg


JCロード


結果
1 Davide VILLELLA - Cannondale-Drapac Pro Cycling Team 3時間46分43秒 38.2km/h
2 Christopher JUUL-JENSEN - ORICA-BikeExchange +6秒
3 Robert POWER - ORICA-BikeExchange +14秒
12 トマ・ルバ - BRIDGESTONE ANCHOR CYCLING TEAM +48秒
16 初山翔 - BRIDGESTONE ANCHOR CYCLING TEAM +1分19秒
25 西薗良太 - BRIDGESTONE ANCHOR CYCLING TEAM +1分32秒
43 内間康平 - BRIDGESTONE ANCHOR CYCLING TEAM +7分47秒
47 井上和郎 - BRIDGESTONE ANCHOR CYCLING TEAM +10分0秒
完走53名

山岳賞
3 周 堀孝明 - 宇都宮ブリッツェン
6 周 井上和郎 - BRIDGESTONE ANCHOR CYCLING TEAM
9 周 Marcos GARCIA - キナンサイクリングチーム
12 周 Marcos GARCIA - キナンサイクリングチーム

アジア最優秀選手賞
新城幸也 - Lampre – Merida

U23最優秀選手賞
Robert POWER - ORICA-BikeExchange

UCIポイント トマ・ルバ 12位=25点、初山翔 16位=5点、西薗良太 25位=5点


今年で25回目を迎える国内最大のロードレース。
過去の大会は世界トップクラスが制してきており、
観衆の多さ、メディアの注目度、大会ステータス、
どれをとっても国内最大の国際レースである。
ゴール着順3位以内に加え、
3・6・9・12周目の古賀志林道山頂に設定される山岳ポイントを
それぞれトップで通過することで与えられる山岳賞、
アジア国籍の最上位選手に与えられるアジア最優秀選手賞、
23歳未満の最上位選手に与えられるU23最優秀選手賞、
の選手が表彰台に登れる。

高低差185mを一気に駆け上がる古賀志林道の14回登坂が
レースを厳しくするのはもちろんだが、
コース内にド平坦部分はほとんどないのも特徴的で、
ある程度のペースになってしまえば脚を削られることは間違いない。

また、メイン集団では、6チーム参加するワールドチームや、
プロコンチネンタルチームなどが、
集団をコントロールしながら位置取りするため、
コンチネンタルチームは集団後方に追いやられ、
集団の伸び縮みにより脚を削られる。
また、逃げ集団も、
ワールドチームが乗ることは少ないが、
メイン集団のコントロールを容易にするために、
最大でも5・6名しか逃がしてもらえないことが多い。
ワールドチームとしては、お互い逃げに選手を乗せないことで、
6ある各チームから1人ずつアシストを出してメイン集団をコントロールでき、
終盤での戦力を確保できるメリットがある。

コンチネンタルチームにとっては、
逃げに乗せることによる露出効果、
山岳賞を取ることでの表彰台を意識するため逃げたい。
これにより、例年、コンチネンタルチーム中心の5・6名の逃げを、
容認したワールドチームのコントロールが追う展開となりやすい。

逃げの決まり方は、1周目の古賀志林道の下りで、
先頭数名を先行させ、その後をワールドチームが蓋をしながらペースを落とし、
下りきりまでに追走をかけられない距離まで離してしまう、
というパターンが多い。

アンカーとしては、5名全員をメイン集団に残す意味はなく、
初山、西薗が好調なものの、トマの状態の良さと力を考えて、
エースをトマに据えた。
井上、内間は逃げに挑戦し、
山岳賞を取りつつ、ギリギリまで逃げて
メイン集団にプレッシャーをかけること、
が、確認された。

最初から逃げを想定していて、
身体が仕上がりも上々で出力は出ていたため、
本来なら巡航性と剛性の高さからC50を選択したかったが、
ベスト体重から1.5kg体重が重く、
反復しなければいけない登りに不安があったため、
SHIMANO DURA-ACE WH-9000-C35-TU(11-28T)を選択した。

アイウエアには、
曇りがちな天気であること、
古賀志林道の登り下りは日当たりがまばらであったり、
路面が不均一であったりすることから、
PRIZM TRAILレンズを選択した。


7時起床、レース食、9時宿出発(会場まで1分自走)。
ご飯、納豆、温泉卵、パン、バター、コーヒー。
レース中、ピットインゼリーバー×2、ピットインエネルギージェル×1、
ジャムパン(ロールパン半分サイズ)×1、スポーツウォーター。


ホテルの駐車場で監督から無線を受け取り、
アンカーツアーでいらしたお客様にご挨拶。
スタート脇のチームピットに下り補給食を受け取る。
時間があまりないので、古賀志林道を1本登ってウォーミングアップ。
すでに観衆が多く、たくさん声をかけてくださった。

逆走して下るとすでに選手が並んでいて、
逃げに乗りたいのに後方スタートとなってしまった。
初山には、逃げに乗るのにこの位置で大丈夫ですか?、と。

スタート直後から先頭付近でアタックがかかり、
ダム脇を抜けるとすでに10名ほど先行している。
本格的な登りに入りやっと集団先頭に出ると、
抜け出している10名ほどにブリッジを架ける。
この動きで集団はつながるが、
山本元喜(Nippo - Vini Fantini)が先頭を引いている。
調子は悪そうだが逃げに乗るつもりのようだ。
例年の逃げの決まり方から、1周目の山頂をトップ通過し下りを飛ばせば、
それについてくるメンバーで逃げが決まる。

頂上500m手前で先頭に立ちペースを上げる。
頂上手前でMatti BRESCHEL(Cannondale-Drapac Pro Cycling Team)が
先行しペースを上げるが、
蓋をしに来たのか逃げたいのか分からないので、
山頂過ぎて抜き返し先頭で下りに入った。
そこからコーナーが連続する区間を抜けるまで先頭を行き、
下りきりで先頭交代を要求し後ろを確認すると4名の逃げが決まっていた。
かなり強引だったが、確実に逃げたかったから仕方なかった。

メンバーは、
井上和郎、Matti BRESCHEL、堀孝明(宇都宮ブリッツェン)、
Marcos GARCIA(キナンサイクリングチーム)の4名。
純粋な登坂力ではMarcos GARCIAがもっとありそうだが、
総合力でいえば、
世界選手権で2回表彰台に登っている Matti BRESCHELが圧倒的だ。
堀孝明も非常に高い登坂力があり、
人数は少ないが、逃げるには素晴らしいメンバー。

1周目を終える段階で、2名の追走があったが、
追走まで40秒、メイン集団まで1分20秒と、
さすがにまだ待っている余裕はない。
他の逃げメンバーもひとまず待つ様子はなく快調に飛ばす。
2周目の古賀志林道を下ったところで、
堀孝明が、最初の山岳賞を狙うと告げてきた。
井上としても逃げメンバーとこのハイペースを考えると、
脚のなくなる後半には取りに行きたくなかった。
しかし、無理に競っても逃げそのものから脱落しかねないのと、
他の逃げメンバーが山岳賞に興味を示すか見たかったので、
最初の山岳賞は争わないと伝えた。

2周目後半、追走2名から更に抜け出し、
Benjamin HILL(Attaque Team Gusto)が10秒差に迫っていると掲示があった。
先頭4名のペースは速いのに追い上げてくる独走力に執念を感じた。
結局、こうなると逃げの戦力アップを図るためBenjamin HILLを待つことに。
メイン集団とは2分差。

3周目、山岳賞のかかった古賀志林道に入ると、堀孝明がアタック。
これに、Marcos GARCIA、Benjamin HILLが反応、
Matti BRESCHELは淡々と登るので付き位置で登る。
Matti BRESCHEL以外は山岳賞に興味があるとわかり、
この時点ですでに6周目の山岳賞を3周目で逃した3名で争う覚悟をした。

結局、牽制を繰り返しながらも堀孝明が獲得。
地元チームのプレッシャーを受けながらも獲得したことを素晴らしいと思いつつ、
次の山岳賞で大挙して押し寄せたブリッツェンファンを
敵に回さなくて済むんだ、と、ちょっとほっとした。

その後も、逃げ集団は順調にハイペースを刻むが、
タイム差は2分をやっと超える程度。
メイン集団は、Matti BRESCHELの総合力、
Marcos GARCIAの登坂力を警戒しているのか。
6周目、2回目の山岳賞がかかった古賀志林道。
中腹から堀孝明がペースで引く。
さっき争わなかった恩返しだろうか。

その後に、Benjamin HILL、井上、Marcos GARCIA、Matti BRESCHELの順。
頂上まで300m、Marcos GARCIAが右に併走してきてラインを塞がれた。
この動きでMarcos GARCIAの山岳賞への興味を確信すると共に、
奇襲をしかけるアイディアが浮かんだ。
その先の深い左コーナーで、先頭を引く堀孝明、
後ろからの攻撃に反応するため右側に構える
Benjamin HILL、Marcos GARCIAの2名。

井上は、コースを塞がれている格好なので、
Benjamin HILL、Marcos GARCIAはお互いを気にしているように思えた。
井上は、左コーナーの終わりかけ、
次の右コーナーに向け少しラインを右に寄せた堀孝明の左から一気にアタック。
前を走るバイクに若干進路を塞がれ減速したものの、
しっかり最後まで踏み込み山岳賞を獲得した。

この動きや、メイン集団の調整により、
タイム差は3分半に拡大した。

8周目の古賀志林道、堀孝明がいいペースで引くと、
脚を攣っていたBenjamin HILLが脱落、逃げが4名に戻った。
9周目、3回目の山岳賞を争うことなくMarcos GARCIAが獲得。
ここら辺から井上も登りが苦しくなってきた。
11周目に入り、メイン集団が1分30秒まで迫ってくると、
Marcos GARCIAがハイペースで古賀志林道を引き始める。
この動きで、井上はついに脱落。

12周目の山岳賞もMarcos GARCIAがペースを上げながら獲得し、
この動きで堀孝明も脱落。
残った2名も、13周目、
宇都宮ブリッツェンがペースを上げるメイン集団に吸収され、
いよいよ優勝をかけた争いが始まった。

エース級が動いてくるハイペースな展開でも、
アンカーはトマ、西薗、初山を残し最終回に入ったが、
最後の古賀志林道の攻防で先頭集団に残すことが出来ず、
最終的にトマが12位でレースを終えた。

井上は、メイン集団に抜かれた後も、
最後のジャパンカップなので最後まで踏み、
何とか制限時間内(優勝時間から8%以内)に完走した。
力があり、好調だったトマでも
12位に終わってしまったのは残念でならないが、
力勝負のレースになったことを考えると
結果を受け入れなければいけない。

個人的には力勝負は厳しいので、
逃げて山岳賞を獲得するという、
目標かつチーム支持を遂行できたのは良かった。

何より、
最後のジャパンカップで
あんなにたくさんの声援を受けながら走り、
表彰台にも登れたので、
個人的には選手生活の中でも最高の1日に思えた。

25回にわたって、常に日本最高のレースとして、
感動の舞台を作り続ける
宇都宮市、
協賛各社、
関係者のみなさま、
ロードレースファンのみなさまに、
心から御礼申し上げます。

次戦は、
11月13日(日) ツール・ド・おきなわ2016 (UCI1.2、沖縄県名護市) 6:45-
大会サイト http://www.tour-de-okinawa.jp/
となります。


GARMIN Edge 520Jデータ
平均/最高スピード 36.1/75.2km/h
平均/最高心拍数 146/173bpm
平均/最高ケイデンス 82/114pm
平均/最大パワー 236/880W
最大平均パワー(20分) 298W
左/右バランス 49/51%
標準化パワー (NP) 283W
獲得標高 2600m
消費熱量 3341kcal


参考データ
1周目古賀志林道 4分18 秒 405W
1周目田野交差点付近→2周目古賀志林道頂上 9分35 秒 315W
6周目古賀志林道、山岳賞アタック 1分1 秒 551W


機材
フレーム:BRIDGESTONE ANCHOR RS9 460
コンポ:SHIMANO DURA-ACE 9000 および 9070(Di2)
クランク:53×39T 170mm
ハンドル:PRO VIBE カーボン ラウンド(420mm c-c)
ステム:PRO VIBE 7S(120mm)
シートポスト:PRO VIBE カーボンシートポスト Di2(オフセット 15mm)
バーテープ:KABUTO BT-09
ホイール:SHIMANO DURA-ACE WH-9000-C35-TU(11-28T)
ペダル:SHIMANO DURA-ACE PD-9000
ボトルケージ:KABUTO PC-3(ホワイト)
メーター:GARMIN Edge 520J
シューズ:SHIMANO SH-R321(38)
レーシングウエア: WAVE ONE(レジェフィットプロ半袖ジャージ、
レジェフィットサイクルパンツ、レーシングソックス)
グローブ:KABUTO PRG-6(S、レッド)
ヘルメット:KABUTO ゼナード(S/M、チーム別注カラー)
サングラス:OAKLEY RADARLOCK PATH フレーム POLISHED WHITE、
レンズ PRIZM TRAIL、アイコン TEAM RED、
イヤーソックス METALLIC RED、バンド TEAM METALLIC RED
補給食:SAVAS、VAAM
ボディサポート:SEV ルーパー type 3G、ルーパーブレスレット2、アンダーインソール、
ストレスブロック、フラットパネル、フリア
アフターレース用コンプレッション:2XU コンプレッション・レッグスリーブ、
コンプレッション・パフォーマンスランソックス