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2021 第7回 FunTrails Round 秩父&奥武蔵 100K(FTR100K) 20時間以内の挑戦

2021年11月13日
山を駆け巡る106㎞ 累積標高6,536m Sub20 50位内の挑戦

トレイルランニングを始めて丸3年目。初戦からIRA3ポイント以上のレースを重ね、2年目に夢の100マイルレースUTMF(ウルトラトレイル マウントフジ)のエントリーを果たすも1年延期の今年2021年は中止決定。トレイルでは自身初の100㎞レース。久しぶりのビックレース参戦で楽しみで仕方ありません。

この2年間の思いを胸に精一杯楽しみながら山々を駆け巡り、来年2022年4月22日開催予定のUTMFに繋げられたらと思います。


今回の目標は20時間以内、50位内です。


【位置図】




【コース図】




【標高図】




【大会要項】

  • 大会名 : 2021 第7回 FunTrails Round 秩父&奥武蔵 100K/30K(FTR100K/30K)
  • 距離:106km 
  • 累積標高:±6,536m
  • 開催場所 : 埼玉県秩父市
  • エイド数:10箇所
  • トレイル率:80%
  • スタート : 2021年11月20日(土) 秩父市 羊山公園 AM 5:00
  • ゴール:2021年11月21日(日) 秩父市 羊山公園 PM 13:00
  • 制限時間:32時間
  • 出場者数 : 男子 808人、女子 83人 合計 891人



秩父市 羊山公園レース前日入り

北海道千歳空港より午前中の便に乗り、羽田空港からレンタカーでスタート地点の大会会場である秩父市羊山公園に15時半に着き前日受付を済ませる。2年ぶりに大きなレース会場の雰囲気を体感し、明日への期待と緊張で心が高鳴る。



トレイルランナー奥宮俊祐さんと



レース当日

スタート2時間前の3時に、大会で用意された会場近くの駐車場が開くためその時間に着くようにホテルを後にする。結局、興奮からか寝付けずに深夜1時にベットから起きだし身支度の最終確認と食事をとる。超ロングのレースに向けて前日も寝れるようにならなくては... 寒いので車でしばらく待機し4時に会場に着くとトイレは長蛇の列。スタートに間に合うか気が気でない。何とかスタート10分前に整列する。
「何も怖いことはない。今までやってきたことを信じ、ただひた向きに前だけを向いてゴールにたどり着く」強く念じてケツメイシの曲 「覚悟はいいか」を口ずさむ。



5:00スタート 800人以上がStart!



自分の中では日暮れまでの60㎞までが勝負所と考えていた。ここまで行けば累積標高は3,000mで先が見えてくる。60㎞以降は暗がりでの走行となるため全体の速度も落ち必要以上の消耗は無いと考え全体の20〜30位前後をキープするよう走り続ける。


上りでも下りでもノコギリの刃のようにアップダウンが連続して訪れる。とにかく果てしなく続く。初めて走るコースでましてこんなコースは初めてだ。下りでも段差が大きく足場が悪いため速度を稼げないところも多い。上りに強い人、下りに強い人、急斜面に強い人、順位は目まぐるしく変わるため休む余裕はない。


チェックポイントA5(51㎞)地点は唯一バックパックの預け場所となっており、スタート時に預けた荷物を受け取ることが出来る。ここに寄らないことも考えて全ての荷物を背負って走っていたが後半戦に備えて20分程度休憩をとることにした。ここからがスタートと言っても過言では無い。先を越すたくさんの選手を横目に見ながら、必死で後追いしたい感情を抑え気持ちを整えていた。


もうじき暗くなるため、ライトを装着する。このレースは持参する必須荷物の一つにヘッドライト2個とそのスペアの電池が義務付けられている。この日のために用意した400ルーメンのSTLVAのを腹部に付ける。いつも愛用しているレッドレンサー600ルーメンは日が落ちてから頭部に付けることとした。


20分位休みリスタート。ここからがレースと気を引き締め直す。



日が落ちると足場の悪い山道では他の選手のペースは落ちるだろうと読んでいたが、全くもって甘い考えだった。その上コースは分岐が何か所もありながら時折、木の幹に白いテープが巻いてあるだけだ。暗闇ではそれも見落としがちになる。分岐でテープが無いということは真っすぐ行けということなのか、本道を行けということなのか、でもどれが本道でどれが枝道なのかさえ検討もつかなくなってしまう。道を間違える不安を抱えながら2時間は走っただろうか。「こんな走りをするくらいなら多少きつくても他人のペースに合わせて追走した方がずっと楽しく身体の疲労度も少ない。」気持ちを切り換え、後ろからきた選手にペースを合わせ追随することにした。面白いもので数人のパーティーができると互いに勇気をもらい、自然と先頭が入れ替わりながら引っ張り合う形となり一体感が生まれる。走りに集中するため苦痛も軽減され、更に先を行く前方者を捉え始める。視界が悪いので30mも離れると見失ってしまう。必死で追走する。


スタートから自分自身の選択の繰り返しでゴールに辿り着く。レースは人生の縮図のようだといつも思う。レース中の姿は自身の真実の姿をそこに投影する。今までのレースで途中で諦めたレースはひとつも無い。その時の最善を尽くしゴールをしてきた。嬉しさ、苦しさ、悔しさもこれを糧に自分と真剣に向き合い更なる向上を目指してきた。人生もしかり。


レース最後の13㎞は追いついてきた1人の選手と最後までデットヒート。



ゴール!

初めての100㎞レースを終えた。




【記録】

タイム 17時間48分08秒
総合 37位 / 891人
40代年代別13位




いよいよ2022年は2年間延期になっている4月22日開催のフジウルトラトレイル(UTMF)165.4km、累積標高+7,577m/−7,619mの国内最高峰のトレイルレースに挑みます。悔いの無いよう日々小さな努力を積み上げて行きたいと思います。

There is no future in the past.
「過去の中に未来はない」

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