IAU24時間走世界選手権 日本代表を目指す本選 第16回神宮外苑24時間チャレンジ
IAU24時間走世界選手権出場をかけて日本代表選考レース本選 第16回神宮外苑24時間チャレンジに臨む。
2年前、近そうで遠い代表選手との力の差をまざまざと感じた。
数少ない特別なレースで狙った記録を出すには、その記録以上の実力を兼ね添えていなければならない。
ハーフマラソン、フルマラソン、ウルトラマラソンと小さな支川が交わり大きくなりやがで本川の大河となる思いで、もう1度基礎となる短距離(フルマラソン)のレベルアップを図るところから始めた。その結果、2024年はフルマラソン、ウルトラマラソン(100㎞)の自己記録を更新し、自己最長となる2024沖縄本島1周サバイバルラン(383㎞)の完走も果たした。
日本代表選考レース 神宮外苑24時間チャレンジ(本選)は他の2レース(補選)との大きな違いは順位点にある。本選1位(10ポイント)であり、補選1位(3ポイント)とは7ポイントの差となっている。1ポイントは1㎞であることから、例えば本選で255㎞で1位の選手に勝つためには、補選では262㎞を越える記録で1位になる必要がある。故に本選を逃すと限りなく代表の道は遠のくことになる。
レースはスタートした
確実に決めたいとの思いで中盤まで抑えて入り、安定性と確実性を自分に言い聞かせた。
夕方から降り出した雨が強くなり雪へと変わる。

12時間が過ぎてもエンジンが掛からない。前を行く2選手の素晴らしい走りを見る度に焦りを感じ始める。
いつもの自身の積極的な走りによる期待感(高揚感)は薄れ、すべてが後手に回った。
復活する時間帯はいくら待っても訪れない。これ以上速度が上がらなければ挽回の余地は無いと、無理をした走りが加速度的な消耗へと繋がる。
終了から6時間を残しこのレースで代表権を得るのは絶望となった。時の経過が一段と遅くなり苦痛が増す。
それでもこれが夢を掴む試練と考え、最後まで自らと闘うと決心する。
「今を戦えない者に次などという資格は無い」
永遠に続くかに思えた苦しい悔しい時間は過ぎ、24時間終了の合図を迎えた。
■結果
男子 3位 (総合5位)
235.336㎞




「大切なのは結果に対して自分がどんな意味を与えるか」
【おまけ】
終了後2位の荒井さんと

スタート前ハンドラー(サポート)と

宿泊ホテル 部屋からの景色(神宮球場)

大会終了後 バックヤードウルトラ チャンピオンシップ2024代表メンバーほか勇者たちと

明治神宮


【2025.3.9時点の代表選考(ポイント)状況】

次戦
第4回弘前24時間走選手権
⇒2025IAU24時間走世界選手権 日本代表を目指す最後の挑戦