トランスポーター・キャンピングカー専門店 トヨタハイエース オグショー北海道代理店

200系ハイエース インバーター 12V→100V 1500W 取付

2020年4月10日

リノベーション作業で入庫している 200系ハイエースワイドS-GL4WD NEEDSBOX P-type2
サブバッテリー、走行充電システム、サブバッテリー充電器 100Vバッテリーチャージャー、インバーター(12V→100V)、を取付しています。


サブバッテリーの12Vを100Vに変換するインバーターは
パワータイト 正弦波(サイン波) DC-AC インバーター 1500W

正弦波(サイン波)?
と思われる方もいるかと思いますので簡単に説明します。
DC-ACインバーターは大きく分けて「正弦波(サイン波)」「擬似波(変形サイン波)」2種類あります。(他に矩形派もあります)
家庭用の100V交流電源は、規則正しくてなめらかな「正弦波」なので、家電の多くは正弦波に最適化して作られていますので「正弦波(サイン波) DC-AC インバーター」で12Vを100Vに変換すると家庭用電気製品全般を使うことが可能になります。

その逆に「擬似波(短形波)インバーター」は構造が簡単な為に安価なものが多いのですが家電を使おうとすると、(一部の)テレビ、炊飯器、電気ポット、電気毛布、電子レンジ、など…、緻密な制御を必要とする電化製品が正常に使用できないこともあります。
※ACアダプタを使用して接続するものは擬似波(短形波)でも使用できることが多いようです。

弊社では性能・品質に定評がある未来舎(POWERTITE)正弦波(サイン波)をお勧めしています。


POWERTITE サイン波インバーター FI-S1503A 12V 1500W 50/60Hz切替
連続出力 1500W
出力尖頭値 3000W
システム電圧 DC 12V
直流入力範囲 DC 10.5V - 16.0V
出力電圧 AC 100V
出力安定度 ±3%
出力周波数 50/60Hz(DIP SW 切替)
出力歪率 THD<3%
出力波形 正弦波
入力減電圧遮断 10.5V
入力減電圧復帰 12.5V
入力減電圧警報 11.0V
入力過電圧遮断 16.0V
入力過電圧復帰 15.3V
変換効率* 89%*
待機電流 1.45A
節電電流 0.28A
動作温度 -10℃ - +50℃ (40℃以上低減特性)
保存温度 -30℃ - +50℃ ( 動作に於いても露結しない事)
冷却方式 自動開始冷却FAN(負荷による制御)
寸法 (W x H x D) 189x89x370mm
重量 (約) 5.0kg

パワータイト 正弦波(サイン波) インバーター 12V→100V 1500W について詳しくはこちら



今回は電子レンジを使用したいとのご要望で「サブバッテリーバッテリー105A×2個」「正弦波(サイン波) DC-AC インバータ 1500W」を装備しました。

>>サブバッテリー105A×2個 取付 についてはこちらをご覧ください

上記リンク先ページでも紹介していますが「サブバッテリーバッテリー105A×2個」は105Ahの80%位をロスとして考えて
(105Ah+105Ah)× 80% = 168Ah

車で使用する電気製品の多くのはA(アンペア)で表示されていますが、家庭で使用する電気製品はW(ワット)数で表示されています。

計算方法は

ワット(W)=ボルト(V)×アンペア(A) 

アンペア(A)=ワット(W)÷ボルト(V)

で計算できます。 ↑理科で勉強しましましたね!

例えば、消費電力 1000Wの電子レンジであれば、

100V(家庭)で使用すると  1000W÷100V=10A
12V(車)で使用すると    1000W÷12V=83A

となります。

単純に サブバッテリー 168Ah ÷ 電子レンジ 83A = 2.02h ※小数第3位以下切り捨て
約2時間使用できる!
という計算にしたいところなのですが…
DC-AC インバータ で12Vを100Vに変換しているので変換効率(ロス)も考えなくてはいけません。
パワータイト 正弦波(サイン波) インバーター 12V→100V 1500W 製品情報では変換効率89%(参考値)となっていますが、マージンを考えて変換効率は約80%で計算していきます。

サブバッテリー容量Ah(80% 変換効率)÷ 家電製品アンペアA = 使用時間

上記の変換効率を含めた計算式に当てはめていくと
168Ah × 80% = 134.4Ah ÷ 83A = 1.61h ※小数第3位以下切り捨て

消費電力
1000Wの電子レンジ(家電)を1.6時間使うことができる

サブバッテリーとインバーターいう計算になります。

実際は待機電力や起動電力などの電力の差も有り、使用時の車内温度で消費電力やバッテリー性能も大きく変わりますので、あくまでも平均値の計算上の数値になりますので、ご参考程度までに。


※注意
電子レンジなどに500Wや300Wなどの出力表示がされている製品がありますが、これは「定格高周波出力」(電子レンジの庫内に入れた物を温めるのに使われるエネルギーの強さの基準)で、上記の説明で使っているWやWhは消費電力で別のもの場合があります。冷蔵庫などに表示してある出力なども勘違いされることが多いので、電気製品の仕様書などに記載されている「定格消費電力」「起動電力」などを確認して、容量が合ったインバーター、サブバッテリーを選択してください。