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溶剤塗装で腐食発生マグネシウムホイールをパウダーコート再塗装

2021年6月28日
フェラーリ用IDING POWERのマグネシウム19インチホイールです。

溶剤塗装歴有りで、マグネシウムに溶剤塗装をした時に出る腐食チヂミ跡が顕著に出ており、これら解消ご希望で、神奈川県よりご依頼いただきました。



マグネシウムは耐食性が極端に弱い金属なので、有機溶剤系を使うと、素地が耐食し塗膜にチヂミが発生してきます。




塗装は完全に剥離し、素地に戻してからパウダーコートでの再塗装にします。

パウダーコートは粉末顔料の電着で、有機溶剤は使いませんので、耐食性に難があるマグネシウム素材を傷めません。

剥離も剥離剤を使うと、一気に耐食しますので、専門の剥離業者へ外注で剥離をしてもらいます。

専用剥離から戻ってきてから、自社で研磨等で下地処理を施します。

下地処理後にすぐに塗装に入らず、化成処理という酸化処理を施してから、パウダーコート塗装に入ります。




塗装もいきなりではなく、マグネシウム専用のプライマーを塗装します。

プライマーももちろんパウダーコートです。



焼付けてプライマー硬化後に、元のガンメタに近似のコブラチャコールをパウダーコートします。




もう一度焼き付けコブラチャコール硬化後に、最後にクリアーをオーバーコートします。




3度目焼き付けて完成となります。








マグネシウムは、パウダーコート塗装にしたからと言って、アルミのように半永久的には持ちません。

が、溶剤で塗装すると、数ヵ月もしないうちにチヂミが出てきますが、少なくともパウダーコートの場合は、早期に腐食、チヂミが出ると言う事はありません。