建設機械/農業機械用特殊アタッチメントの設計・開発・製作、建械/農械部品の販売・レンタル、中古販売・買い取り、整備・修理・メンテナンス

当社バックホウ用アタッチメント草刈機(3機種)の選び方ポイント

2024年3月15日
<2024年2月15日アースマシンメール配信内容>

当社ではバックホウ用アタッチメントとしての草刈機を3種類販売しています。

毎年多くの方からお問い合わせをいただき、その都度お客様それぞれに適した機種をご提案して発送しております。

お客様の中には『どの機種が自分の使用するシチュエーションに適しているか?』がわからず、機械のフォルムや価格で選んでしまうパターンもあります。このような場合、いざ使い始めると『想像していたイメージと違う』という事が起こり得ます。

当社ではそのような事の無いように、時間の許す限りヒアリングをし、お客様に適した機種をご提案しています。

今回は、お客様とのやり取りの中でお話しする内容を抜粋してご紹介いたします。


●機種について

当社で販売している草刈アタッチメントは3機種です。

  1. ハンマーナイフモア「カリアゲ君」「カリアゲ君ミニ」
  2. ディスクカッター「カッターマン」
  3. バリカンカッター「バリスター」

3機種とも草刈アタッチメントですが、それぞれに得意・不得意の面を持ち合わせています。


●3機種それぞれの特徴

1. ハンマーナイフモア「カリアゲ君」「カリアゲ君ミニ」の特徴

刈り方:草を粉砕するので、刈った後の集草が不要な場合は刈後がキレイです。
石飛び:作業中の石飛びは発生します。
ランニングコスト:刃物は2〜3週間での交換がおおよその目安となります。1度の交換費用は約2万円程(※「カリアゲ君ミニ」当社社外刃算定)で、何年かに1度はシャフトバランス調整(約18万円程)の必要性があります。
取付推奨機種:「カリアゲ君」は10〜22tクラス、「カリアゲ君ミニ」は5.5〜8.0tクラス



2. ディスクカッター「カッターマン」の特徴

刈り方:草を生え際付近で払い刈りする方式なので、刈った後の集草がしやすいです。
石飛び:作業中の石飛びは発生します。
ランニングコスト:専用刃物は反転使用可能で、更に研磨可能としているので長寿命です。1シーズンに1度の交換が目安となります。1度の交換費用は約4万円程です。
取付推奨機種:1.7〜12tクラス



3. バリカンカッター「バリスター」の特徴

刈り方:草を生え際付近で払い刈りする方式なので、刈った後の集草がしやすいです。
石飛び:作業中の石飛びは発生しません。
ランニングコスト:刃物は2〜3週間での交換が目安となります。1度の交換費用は約2万円程です。何年かに1度は動作盤の交換が必要です。
取付推奨機種:3〜7tクラス




上記の通り、3機種それぞれで少しずつ特徴が異なります。

これを踏まえて、実際に選び方をご紹介します。


●機種の選び方ポイント

ポイント1:取付機械の種類

草刈アタッチメントを取り付ける機械の大きさを確認しましょう。ハンマーナイフモアタイプは動力となる油圧油量の大きさや安定供給が必要となるのでミニショベルには不向きです。

【ミニショベルへの取付適正度】「カリアゲ君ミニ」<「カッターマン」=「バリスター」

ポイント2:使用場所

市街地や道路脇での使用が多い場合は石飛びが厳禁となりますので「バリスター」の性能が優位となります。

【使用場所の自由性】「カリアゲ君ミニ」=「カッターマン」<「バリスター」

ポイント3:集草の必要性

草刈後の刈った草を集めて処理する必要性を確認しましょう。刈草が大きいまま残ると集草がしやすいです。

【集草必要時の適正度】「カリアゲ君ミニ」<「カッターマン」=「バリスター」

ポイント4:作業スピード

ハンマーナイフタイプやディスクカッタータイプは一方向へ回転する構造となっているのでバックホウの旋回スピードに十分対応します。

【集草必要時の適正度】「カリアゲ君ミニ」=「カッターマン」>「バリスター」


いかがでしょうか?同じ草刈機でも取付機種や使用場所によって推奨機種が大きく異なります。

最近では、上記のような性能を二の次にした売上先行の営業が散見されていることもよくお聞きします。

高価な物こそ納得のいくお買い物を是非!

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