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フェラーリF355純正マグネシウムホイール再修理

2013年11月13日
4〜5年ほど前に他店修理の腐食再発の再修理を
当社で施工させていただいたフェラーF355純正マグホイールです



当事は腐食箇所のみの部分補修で済ませましたが
やはりマグの場合は剥離からの完全フルO/Hでは無ければ駄目なのか・・・



しかし、当事手をつけていないインナー側も
という事はマグの耐用年数を考えると仕方が無いのか・・・



今回は、現在の方法にて完全フルO/H再修理とします
まずは剥離しますが、マグの場合は剥離剤で、とはいきませんので
専門の剥離業者さんに外注しての剥離になります
剥離後



現状目視で腐食が進んでいたホイールはもちろんですが
表面に腐食が現れていないものも内部では着実に腐食が進んでおりました



表面は腐食箇所を抉り出すようにサンドブラスト処理をします



側面とインナーは回転研磨をします



次に化成処理をします
化成処理液を浸水になるまで浴びせ、2〜3分間放置です
化成処理はマグネシウムには欠かせない皮膜処理です



エアーブローで水分を飛ばし皮膜処理完成でし
マグネシウムの化成処理によってできる皮膜はシランカップリング系皮膜になります



次に金属組織内部まで完全に水分を飛ばすために
180℃ほどで数十分空焼きし、その後のマグネシウム専用プライマーの塗装です
これも140℃×30分ほど焼き付けします



あれだけの腐食跡ですので、これではほとんど埋まりません



これを研磨しますが、素地が出るとNGですので、アクションツールは使わずに
全てハンド研磨で研ぎます。この段階では腐食跡はまだ残ります



さらに強靭にプロテクトするためにベースのパウダーコートです



160℃×30分ほど焼き付けベース完成



またまたこれを研磨します
これも素地が出るとNGなので全てハンド研磨です
この段階まできて初めて腐食跡が平滑になります



腐食跡を研磨するために粗いペーパーで研磨しているので、
ペーパー目を消すためにウレタンのサフェーサーを塗装します



さらにこれを研磨しまし、ようやくベース処理完成です



仕上げはオリジナルシルバーをウレタン塗装



クリアー塗装を済ませ、ようやく完成となります












ナットホールのブッシュを再圧入した時の、コーキングのはみ出しも
オリジナルと同じように再現しました



マグネシウムの場合は、非常に厄介な金属で、とにかく耐食性に乏しく
維持するのが困難な金属です。修理・再塗装工程もアルミとは全く異なり
その工程もアルミよりも多いです。
そのため、金額も工期もアルミ比べると割高になります。

現在マグネシウムホイールのリフレッシュ再塗装工程の見直しをしており
今後はご予算とホイール状態により、3つの方法をご提供できるように進めております
今回は上・中・下で表現すると中の内容での作業になりました。