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アシャンティAF-153 26インチ クロームメッキベースにキャンディー塗装カスタム

2014年4月26日
アシャンティ AF-153 26インチです。
アシャンティ―ですと、24インチ、26インチがむしろ普通に見えてしまいますが、これ位の大きさになると、作業性は良くありませんので、簡単な作業でも難儀します。
今回は、ディスクはこのままで、インナーリムのブラック塗装と、アウターリムのクロームメッキをベースにそのまま利用したキャンディーカスタム塗装ご希望で北海道よりご依頼いただきました。





◉インナーリムのブラック塗装
当然分解しての作業ですが、アシャンティのピアスボルトは特殊ですので、ピアスに合うビットが無ければ分解も組み付けも出来ません。
ピアスボルト脱着用特殊工具が必要となります。ちなみに専用ソケットは販売されておりませんので、一般的は購入出来ません。
3Pを分解し、インナーリムの回転研磨後にハーフグロスブラックをパウダーコートです。





◉アウターリムのキャンディー塗装
アウターリムはクロームをそのまま利用し、パウダーコートのキャンディローズチェリーです。
パウダーコートは新品であっても元の塗装は剥離する必要がありますが、クロームメッキだけは必ずしも剥離は必要ではありません。
元の塗装、特に製造時に塗装されている塗装は溶剤塗装で、溶剤塗装はパウダーコートの焼き温度の200℃には絶えられません。また、パウダーコートは通電させて粉末顔料を電着させる塗装ですので、塗膜があると通電されないため、塗膜は剥離する必要があります。
ただしクロームメッキは別です。クロームメッキは銅メッキ+ニッケルメッキからなる金属の膜なので、200℃にも耐えられますし、金属なので通電もしますので、クロームメッキを生かしたい場合は、腐食さえしていなく綺麗な状態であれば、クロームメッキにパウダーコート上塗りは可能です。
洗浄脱脂で綺麗にしてからキャンディーローズチェリーをパウダーコートです。






焼き付けし、キャンディローズチェリーの完成





組み付けして完成です。組み付けだけで丸1日かかります。







オーナー様はこのホイールを購入当初からスローリークに悩まされていました。販売店からは、「ピアスボルトがだんだん緩んでエアー漏れするから定期的に増し締めを」と言われたそうですが、ピアスが勝手に緩むホイールなんて聞いた事ありません。しかも増し締めと言われてもピアスは特殊ビットですので増し締めは出来ません。
今回カスタムをするに当り、タイヤを外して初めて原因がわかりましたが、タイヤとの接地面のメッキ腐食が原因でした。購入当初からですので、かなりの長期在庫品だったのでしょうか?
ともあれクロームは弱いですので、いずれ必ずメッキホイールお得意のエアー漏れをおこします。
私も当初からご相談は請けておりましたが、「買ったばかり」との事だったので
まさかそんな短時間で腐食メッキ浮きを起こしているとは思いませんでした・・・

接地面の腐食メッキ浮きは研磨しましたが、クロームは金属膜なのでそれを腐食が押し上げるまでになる頃には、素地までが浸食されています


クロームは綺麗で居れる時間が短いですし、そうなってしまった物を綺麗に戻すにはかなりの金額がかかりますので、クロームにはお気を付け下さい。