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200系ハイエース純正15インチホイール バレル研磨で3Dポリッシュ加工

2019年7月21日
200系ハイエース純正の15インチホイールです。
元はシルバー塗装、これを鏡面ポリッシュ加工ご希望で栃木県よりご依頼いただきました。
2P/3Pホイールのディスク及び1Pホイールの丸ごと鏡面ポリッシュ加工は、バレル研磨だからこそ成し得る加工の一つです。



まずは元のシルバー塗装を剥離します。
剥離槽へ漬け込み剥離、残った塗膜をサンドブラスト研磨、回転研磨で除去します。



ここからの工程の画像を取り忘れてしまいましたが・・・。
①エアーツールを使いながら鋳造砂肌を平滑に削り落とし
②最終的に400♯〜600♯位の目になるまでエアーツール研磨、ハンド研磨
③バレルの粗研磨へ投入
④バレル仕上げ研磨投入

するとここまでになります。
②の工程が仕上がりに直結します。もし②の工程がしっかり行えていなければ②③④を繰り返す事になるので、逆に言えば②の工程さえしっかり行えていれば余計な手間はかからずに最後までスムーズに進みます。







ポリッシュ後のクリアー塗装有無はお好みで選択できます。
今回はクリアー塗装有を選択されましたので、パウダーコートクリアーを丸塗りします。



◆◆◆ポリッシュに対してのクリアー有り無し比較◆◆◆

【クリアー有りのメリット】

・クリアーが保護膜になるので酸化白ボケはしません。

【クリアー有りのデメリット】
・クリアーと言えども塗膜分僅かな濁りは出ます。
・塗膜と素地の間に水分が混入し、いずれは白錆びが出てきます。
 特にピアスボルトでリムを直に締め付けるタイプは、ピアスボルト周辺の白錆びが出やすい。
 白錆びは、リム/ディスク分解し、クリアー剥離からポリッシュ再磨きしなければ落ちません。


【クリアー無しのメリット】
・素地鏡面の光沢その物を表現出来ます。

【クリアー無しのデメリット】

・保護膜が無いので、徐々に酸化白ボケしてきます。
 酸化白ボケは市販の艶出剤を使い手磨きで復活しますので、定期的なメンテナンスが必要。


このようにポリッシュに対してのクリアー有り無しはどちらも一長一短あります。
常用するお車でしたらクリアー有り、イベント用車両や、限られた時にしか乗らないから輝き重視と言う事でしたらクリアー無しで鏡面の美しさを表現する、と言う事になろうかと思います。
輝き重視かメンテナンス性重視か、と言う事ですね。



焼付けて完成となります。
センターキャップはプラ製なのでポリッシュ加工は出来ませんので、似た光沢のハイパーシルバー塗装にしてあります。









塗装を剥離してそのままバレル研磨にかけただけでは、ここまでの鏡面にはなりません。
バレル研磨に投入する前の手作業での下地研磨が仕上がりに大きく影響をしますので、バレル研磨にかけるからと言っても決して楽な作業ではありません。

2P/3Pホイールのディスク及び1Pホイールのバレル研磨によるポリッシュは、3Dポリッシュと2Dポリッシュの2通りがあります。
3Dポリッシュは、表面だけではなくウインドウ(スポーク間)もバレル研磨投入前の下地研磨を施しますので、隅々まで鏡面になります。
2Dポリッシュは、ウインドウは下地研磨を施さずにバレル研磨に投入しますので、表面は鏡面、ウインドウは素地砂目が残り気味のまま鈍いポリッシュになり、表面とウインドウとで光方のコントラストが出来ます。
費用的には3Dポリッシュ>2Dポリッシュとなりますので、ご予算や仕上がりイメージによりどちらにするかを決めます。