アルミホイールの曲がり/割れ/削れ/欠け/傷/錆/凹みなどでお困りの方へ! アルミホイール修理・塗装のことなら私たちにお任せください! 確かな技術と安心の価格でサービスをご提供いたします。

アルピナ(BMW)純正のクラシックホイールのエアバルブについて

2019年12月26日
アルピナ(BMW)の純正ホイールのクラシック(ソフトライン/スタイリングⅡ/Ⅲ)のエアバルブについてです。



アルピナ純正のクラシック系ホイールは、センターカバーの中にエアバルブが付いており、その位置の空洞スポークの中を通り側面に抜け穴があります。




エアバルブにはシリコン製Oリングパッキンが入っており、塗装剥離時には剥離液に漬けこみますし、パウダーコート塗装の焼付けは200℃程に達しますので、シリコンの耐熱性を考えるとおそらく溶けたりはしないはずですが、それでもゴム系の物に対して、剥離液や高温を掛けるのは不安が残ります。



エアバルブは外せば良い話ですが、簡単に行かない場合もあります。
アルピナのエアバルブには、初期タイプと現行タイプの2種類があり、初期タイプと現行タイプで材質も形状も違います。

初期タイプは頭が6角が2重に重なったような形状で、しかも工具の掛かりがかなり浅く、材質も真鍮のため、壊す覚悟じゃなければ外せません。いや壊さなければ外せません、と言った方が良いでしょう。

一方現行タイプのエアバルブは頭が13ミリの6角で材質もステンレス、工具の掛かりもしっかりかかりますので、超薄口の13ミリソケットがあれば、ちょっと一手間加えるだけで外せます。

ちなみに現在は初期タイプのエアバルブは廃盤になり、全て現行タイプで統一されております。



現行タイプのエアバルブは外すのに特に問題はありませんが、初期タイプのエアバルブが問題で、工具もまともに掛かりませんし、材質も真鍮のため簡単に割れますので、交換前提で外す事になりますので、つまりはバルブを取り寄せる必要があるという事です。

国内にもアルピナディーラーはありますが、スムーズに取り寄せ出来るかと言うとこれがかなり難しく、エアバルブを交換するにはホイールごとアルピナディーラーへ持ち込んで交換してもらう事が前提だそうで、消耗品にも関わらずエアバルブ単体での部品供給(販売)は基本的にはしないのだそうです。

色々と難儀な事項が多く、時と場合?担当者?によっては、車体番号を提示し渋々販売してくれる事もあるようですが、その金額も驚愕で、エアバルブ1個7000円程(業販価格)+送料・・・です・・・。
いじわるされての価格なのか、これが正規の価格かは分かりませんが・・・。

ちなみに本国ドイツでは、普通にサイトにて販売されており、レートにより1個1000円程〜1500円程、ドイツからの送料が4000円程で購入出来ます。

仮に4個購入する場合ですと、国内アルピナディーラーで購入すると(販売してくれれば)7000円×4+送料で28000円強、ドイツから輸入すると1000円〜1500円×4+国際送料4000円程で8000円程〜1万円程となります。

当社ではアルピナ純正ホイールの再塗装を行う場合は、エアバルブは必ず外しますので、初期タイプのエアバルブは必然的に現行タイプへ交換となります。
現行タイプが付いているホイールで、問題無く外せてOリングもしっかりしている場合は再使用します。

ホイール側のエアバルブのネジ穴のネジ山も特殊ですが、バルブ再取り付け時にはネジ山をタップで拾い直してから取り付けをしています。

常時1セット分4個〜2セット分8個の新品現行タイプのエアバルブも在庫するようにしています。