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ポリッシュホイール特有の白サビ腐食の原因・対策について

2013年10月24日
ポリッシュホイールの白サビ腐食についてのご説明です

ポリッシュホイールは使用状況などにもよりますが、比較的早い段階で
ミミズが走ったような白サビが発生してきますね。
これは、素地とクリアー塗膜の間に入り込んだ水分が原因です。
入り込んだ水分はクリアーで覆われているので、抜け切れず白サビとなります。
クリアー塗膜があるのに何故水分が入るの?となりますが
カラー塗装は何層にもなるのである程度膜厚が稼げますが
クリアー層は極薄い1層のみです。また、角張った部分は実質ほとんど
のらないので、そういった箇所から発生してきます。


・鋭角部分からの白サビ
ナットホール、センターホール、デザインホール、掘り文字などの箇所は
角が鋭利ですので、こういった部分から白サビは出ます。




・ピアスボルト周辺からの白サビ
リムをピアスボルトで直接締め付ける2/3ピースタイプも同様です。
いくら硬い塗膜でも金属の局部的な締め付けには敵いませんので、
ピアスボルト周辺から発生します。




・平面上の白サビ
鋭角部分もピアスボルトの直接の締め付けが無い物でも同様な場合はあります。
平面上でも、例えば飛び石などで目視で判断出来ない針の穴ほどのクリアー剥げが
出来ると、そこから水分が混入しますので同様になります。






どうすれば防げるか?
「クリアー塗装をしない」が答えとなります。クリアー膜で覆われていないので
入り込んだ水分が抜ける抜けないの問題はなくなります。
ただ、この場合でも問題はあります。
クリアー膜が無いという事は、保護膜が無く、素地剥き出しの状態になります。
となると金属ですので、酸化し、だんだんと全体が白ボケしてきます。
これはただの酸化ですので、市販の艶出し剤等で手磨きですぐに復活しますので
ユーザー様のDIY作業でメンテナンスは可能です。



酸化白ボケの事例
わかりやすいようにリムでの症状の画像になります。
上部7割ほどと下部3割ほどで明らかに輝きが違いますね。
これは、クリアー膜ではありませんが、アルマイトという酸化皮膜処理された
リムを上部7割ほどを鏡面研磨し、数ヶ月経過した物です。

鏡面研磨された上部7割は最初は下部3割ほどと輝きは同等レベルで
光っておりますが、数ヶ月かけて参加白ボケし、下部3割はアルマイト皮膜が
残ったままなので、酸化白ボケはしていません。
白ボケ部分は市販艶出し剤でユーザー様DIY作業で輝きはある程度復活します。

このように、ポリッシュを綺麗な状態で維持し続けるのは、クリアー塗装をしても
しなくても大変困難な事です。
クリアー塗装仕上げにして、白サビ発生するまでの一定期間をメンテナンスフリーで
使用するか、白サビとは無縁なクリアー塗装無しを選択して白ボケしたら
ご自身でメンテナンスをしながら使用するか、どちらを選択するかは''ユーザー様の判断になります。
デザイン上許されるのなら、カラー塗装仕上げにするのもワンオフ感や
カスタム感も出ますし一つの選択肢です。