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レオンハルト リッター 19インチ/20インチ 白サビ(腐食)修理でブラッシュドカスタムリメイク

2019年1月2日
レオンハルトリッター、フロント19インチ、リア20インチの4本セットです。
ディスクは旋盤での切削ポリッシュ(ダイヤモンドカット)で、特有の白サビが出てきています。
切削ポリッシュ(ダイヤモンドカット)は、3D旋盤での機械加工ですので、角は鋭利にエッヂが立つため、どうしても溶剤クリアーの乗りが悪い(薄い)ので、そういった角付近から水分が混入する事で白サビが出てきます。これは、使用環境や保管状況により多少差はあれど、比較的早期に必ず出ますので、遅かれ早かれ避けられません。
今回のリフレッシュにあたり、元々と同じくダイヤモンドカット+溶剤クリアーでは同じ事の繰り返しになりますので、少しでも白サビ発生を抑えるため、先延ばしにするために、丈夫なパウダーコートクリアーが使えるブラッシュドでのカスタムリメイクご希望で北海道からご依頼いただきました。
サイズでリム形状が異なり、19インチはリバースリム、20インチはステップリムになっています。
完全3Pなので、分解して各所ごとの作業で進めます。




◉インナーリムのシルバー塗装
インナーリムは回転研磨で塗装の下地を作り、シルバーをパウダーコートです。





◉アウターリムのポリッシュ加工
アウターリムも回転研磨→バフ磨きでポリッシュにします。普通はこれでポリッシュとして完成ですが、バフ目や光沢のムラを消すために、当社ではここからさらにバレル仕上げ研磨にかけてバフ目や光沢ムラの無い鏡面ポリッシュに仕上げます。
クリアーはもちろん丈夫なパウダーコートクリアーです。






◉ディスクのブラッシュド加工
今回の一番の修理目的のディスクの加工です。
画像がありませんが、元々の塗装、クリアーを剥離し、ブラスト研磨からバレル粗研磨でまずは塗装の下地を作ります。ウインドウ(スポーク間)はシルバー塗装にするので、一旦シルバーをパウダーコートします。その後に表面天面のシルバーを剥ぎ落としながらブラッシュド加工です。ブラッシュドの目の粗さはある程度調整可能で、今回は通常のブラッシュドよりも細かめにしました。
最後にパウダーコートクリアー丸塗りです。







◉組み付けて完成
アウターリム、インナーリム、ディスクの個別作業が完了し、組み付けをして完成となります。
ピアスボルトは元々がクロームメッキで、汚れは洗浄で綺麗になりますが、赤錆も出ており、赤錆は洗浄をしてもそのまま残るため、今回折角なのでステンレス製に交換しました。
レオンハルトのこのタイプのピアスボルトは市販品の、フランジキャップボルトとほぼ同じ形状なので、比較的安価でステンレスへ交換可能です。










今回はブラッシュドにする事が目的ではなく、今後の耐久性を重視し、パウダーコートクリアーを使う為のブラッシュド仕上げです。元々のダイヤモンドカット+溶剤クリアーよりは、ブラッシュド+パウダーコートクリアーの方が遥かに丈夫で長持ちはしますが、だからと言って今後一生白錆は出ないという事ではありません。