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ワタナベ 17インチ 文字入れ&ガンメタ色変え塗装

2018年12月18日
ワタナベ17インチです。
多少リムに擦り傷があります。修理するついでに色変えと言うよりも、僅かな傷ですと色変えの時の下地研磨の段階でついでに修理してしまうので、傷が軽い場合はあえて傷を修理する、と言う感覚ではありません。
ワタナベの製造時の塗装は、シンナー系で拭くと色が付く程弱く、とりあえず色を塗ってあるというレベルです。塗面も半艶程度でツルっとはしていませんので、今回は通常の塗装のように塗肌がツルっとさせたいのと、ガンメタ系へ色変えご希望で、香川県からご依頼いただきました。




◉塗装剥離から下地研磨
ワタナベの塗装ですと剥離槽へ漬けなくても、おそらくサンドブラストだけで剥がれると思いますが、一応剥離槽へ漬けて剥離し、その後にサンドブラスト研磨処理します。
鋳造砂肌のザラザラ、凸凹のワタナベらしさを残す場合は、バレル粗研磨はかけずに塗装に入りますが、今回はなるべくツルっとさせたいとの事でしたので、通常の下地処理と同じくバレル粗研磨にかけます。



材質の粗、鋳造の巣穴は至る所に沢山あります。
ワークやレイズ等の普通のホイールメーカーですと、この状態で販売するとクレームになるでしょうし、この状態では製品にはしませんが、ワタナベの場合はこれも一つのワタナベとしての特徴なので、誰も文句は言いませんね。
この状態の物をいきなりパウダーコート塗装、200℃で焼き付けると至る所から沸きが出ますので、本番前に200℃で数十分空焼きを行います。この空焼き段階で巣穴から出る不純物を出してしまうのが空焼きの目的です。






◉ガンメタのパウダーコート塗装
ガンメタは、メタリック粒子の目立たない、高輝度メタリックのスモーククロームを選択されました。
スモーククロームをパウダーコート、焼き付けて一旦硬化させます。





◉文字入れ
スポークの間に赤でWatanabeロゴを入れます。
ステッカーを貼るだけにするか、塗装で入れるかの2通り方法があり、今回は塗装で入れます。
最後はパウダーコートのクリアーで閉じるので、ウレタン塗装で行うと、最後のパウダーコートクリアーの焼き温度200℃にウレタン塗装は耐えられませんので、耐熱性の高いガンコートと言う塗装で行います。
Watanabeの文字抜きシートを作り貼り付けます。




濃い色に対していきなり赤だと染まりが悪いので、下地に薄く白を塗装します。




その上に赤を塗装します。



シートを剥がして塗装文字入れ完了です。




◉クリアー塗装
最後にパウダーコートクリアーを丸塗りします。





◉もう一度焼き付けて完成です