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ダイヤモンドカットホイールの修理・リメイクについて

市販の社外ホイール、純正ホイールのポリッシュと呼ばれるほぼ全ては、3D旋盤切削のダイヤモンドカットというタイプです。良く見ると、表面に薄く細かなラインが入っているのが特徴です。
量産の為、手作業でのバフ磨きでは時間もコストもかかるので、機械加工にする事で、製造スピード上がり、コストも削減出来る為です。

修理やリメイクにおいてもダイヤモンドカット仕上げはもちろん可能ですが、ダイヤモンドカット後のクリアー塗装は溶剤ウレタン塗装のクリアーになるので、クリアーの丈夫さ、耐久性は高くはありません。
また、古いホイール、鋳造ホイール、腐食があるホイール、のダイヤモンドカット加工は以下のリスクも伴います。


リスク1.
内部の金属巣穴が出てくる。
下の新たな層に巣穴があればそれが今度は表になる。




巣穴に限らず金属のフロー模様が出て来る事もある。
フロー模様とは、木で言う年輪のような物で、その金属が持っている組織模様のような物です。



リスク2.
クリアー塗装が出来ない場合がある。
リスク1.のような跡が出ると、これに対してクリアー塗装をすると、弾いたり沸いたりしますので逆にみっともなくなり。そういう場合は、クリアーレス(クリアー塗装無し)の状態で仕上げとする場合があります。
クリアーレスですと、旋盤目に汚れが詰まり易いので維持が大変です。



リスク3.
仮にリスク1.のような跡が出ずに綺麗にダイヤモンドカットが出来ても、ダイヤモンドカット後のクリアー塗装はウレタン塗装のクリアーになり、上部なパウダーコートクリアーは使えませんので、クリアー剥がれや白錆び等が出やすく、クリアーの耐久性が弱い。


リスク4.
機械切削なので、それなりに切削量は多くなります。
ロゴの彫文字などある場合は、彫は浅くなりますので、元々の彫の深さによっては、限りなく浅くなる事もあります。
他にも、デザインで浅い段差があるようなデザインは、切削により段差はさらに浅くなりますので、場合によっては、デザインが変わってしまう場合もあります。



以上のようにダイヤモンドカット仕上げはシビアな加工です。
もちろん元々ダイヤモンドカットのホイールで、何本かだけの修理と言う事ですと、同じくダイヤモンドカットで仕上げるしかありませんし、ダイヤモンドカットじゃなければ意味が無いという特徴のホイールもありますので、決してダイヤモンドカットがダメと言う事ではありません。

ただ、4本同時にリフレッシュ/オーバーホールの場合、特にダイヤモンドカットに拘っている訳ではないと言う場合は、ブラッシュド工法での表現の方が、上記リスクは避けやすく、クリアーも丈夫なパウダーコートクリアーが使えますので、施工後の耐久性も高く、より長く良い状態を維持出来ます。
元々はダイヤモンドカットですが、ブラッシュド工法でリフレッシュ/オーバーホールに変えた事例を極一部ですがご紹介します。

トヨタ カリーナED 純正オプション13インチホイール フルオーバーホール修理
この事例は、状態がかなり悪く、ダイヤモンドカットでは腐食の残りや巣穴が出る事が用意に想像出来たため、リスクの少ないブラッシュド工法にしました。
結果ほぼ不具合無く完璧な状態に仕上がりました。

ロリンザーRSK6 黒塗装されたディスクをオリジナル近似のシルバー/ブラッシュドへ

この事例は、特にダイヤモンドカットに拘っている訳ではなく、耐久性重視と言う事で、ブラッシュド+パウダーコートクリアーに変更にしました。

レオンハルト リッター 19インチ/20インチ 白サビ(腐食)修理でブラッシュドカスタムリメイク
この事例は、マメにメンテナンスをしながら使用してきたが、それでも白錆びが出て来るので、ダイヤモンドカットには拘らないので似た感じで、丈夫に仕上げて欲しいとの事で、ブラッシュド+パウダーコートクリアーに変更にしました。


本来ブラッシュドは、あえて粗いペーパー目を入れる仕上げ、ダイヤモンドカットは3D旋盤のマシン加工により目に見えにくいレベルの極薄い旋盤ラインがある仕上げ、相反する仕上げになりますが、本来のブラッシュドよりもさらに細かい目にする事で、ダイヤモンドカットに近く見えるようには出来ます。
ダイヤモンドカット+溶剤ウレタンクリアー、ブラッシュド+パウダーコートクリアー、この両者は勝負にならない位ブラッシュド+パウダーコートクリアーの方が強いので、特にダイヤモンドカットじゃなければダメ、と言う事では無ければ、ブラッシュド+パウダーコートクリアーの方が後々損はしないかと思います。