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フェラーリ用OZペガソ18インチ バレル研磨ポリッシュ加工/キャンディー/リム交換リバレル加工

2019年9月29日
フェラーリに装着のOZペガソ18インチです。
現状は、ディスクがゴールドメッキされていますが、色飛びしてゴールド感はほぼ無くなっております。全体的に傷みもありますので、心機一転バレル研磨によるポリッシュベースにキャンディーゴールドでリフレッシュ、さらにアウターリム交換リバレル加工で、サイズもアップご希望で、和歌山県よりご依頼いただきます。
リムは海外(アメリカ)手配になり、納期が最短でも1ヵ月程はかかりますので、それまでに他の出来る作業を進めておきます。




◎ディスクのゴールドメッキ剥離
ディスクは現状は色飛びしてほぼ色感は無くなっていましたが、ゴールドメッキとの事でした。
ポリッシュをベースにゴールドメッキ加工された物ではなく、クロームメッキをベースにゴールドメッキ加工されておりました。クロームメッキは塗装のように剥離剤では剥離出来ませんので、電解剥離という方法での剥離になり、専門業者や外注して剥離します。
電解剥離は素地への攻撃性が強いので、現状で腐食があったり、そもそも弱い材質などの物の場合は、電解剥離後は素地がガタガタ、凸凹に侵食されてしまう物も少なくありません。
透かしてみると、グラインダーで削られた上にクロームメッキを掛けれているような跡もみられたので、一抹の不安を抱えながら、電解剥離に出します。
電解剥離から戻って来た状態です。
心配していたほど素地の状態は最悪ではありませんでしたが、真っ当な物よりは多少傷みがあります。




◎ディスクのポリッシュ加工
元々が怪しかったので、電解剥離により酷く素地が侵されるようでしたら、素地表現のポリッシュ加工は難しいので、もしそういう場合は仕上げ変更も視野に入れておりましたが、何とか違和感ないレベルまでもっていけそうでしたので、予定通りバレル研磨でのポリッシュ加工にします。
まずは、エアーツールを駆使しながら素地をした研磨します。
ポリッシュ仕上げはこの下研磨の段階が仕上がりにそのまま直結するため、この段階の作業が作業の大方を占めます。



下地研磨後にバレル粗研磨に投入します。



最後に満を持してバレル仕上げ研磨に投入です。
下地研磨の段階での作業に不備が無ければ、バレル仕上げ研磨一発でここまで光ります。
逆に、下地研磨に不備があれば、また最初に戻って作業の繰り返しになります。






◎ディスクのキャンディーゴールド塗装
キャンディーのゴールド系は何種類かありますが、キャンディーゴールドとして一般的なキャンディーゴールドは、今回使うキャンディーTransparentゴールドになります。
キャンディーTransparentゴールドをパウダーコートです。



焼付けてポリッシュベース+キャンディーゴールド完成です。




◎インナーリムのポリッシュ加工
インナーリムは鏡面ポリッシュご希望です。
インナーはアウターと違い深いので、作業は楽ではありません。
回転研磨後にバフ磨きでポリッシュにします。普通はこれでポリッシュとして完成ですが、当社の場合は、ここからさらにバレル仕上げ研磨にかけ、バフ目やムラの無い綺麗な鏡面にまで持って行きます。




ポリッシュ後はクリアーの有無を選択出来ます。
クリアーと言えども塗膜分の僅かな濁りは出ますので、鏡面の輝き重視であればクリアーレス、メンテナンス性重視であればクリアー有り、と言った感じです。
インナーは車に装着してしまうと、洗ったりは出来ませんので、今回はクリアー有りです。
クリアーをパウダーコートします。




◎アウターリムの入荷です
フロント用2.5インチ、リア用3.5インチです。


当然新品でバフ磨きの状態で入荷しますが、バフ目や擦れ跡等もあるので、自社にてバレル仕上げ研磨にかけ、バフ目や擦れ跡を綺麗にし、鏡面ポリッシュにします。
アウターは鏡面の輝き重視でクリアーレスのご希望でしたので、このまま組付けます。
クリアーレスは輝きを邪魔する塗膜が無いので、文字通り正に鏡面ですが、保護膜が無いため、徐々に酸化により白濁りはしてきます。
酸化白ボケは市販の金属艶出し剤での手磨きで復活はしますが、今回のようなピアスボルトはリムに来るデザインの物はピアスボルトの間のメンテナンスは簡単ではありません。



◎組付けて完成








アウターリムは輝き重視のクリアーレスですので、輝きを邪魔する塗膜がないため、超鏡面、まさに鏡のようです。ピアスボルトの映り込みで凄みが分かります。
ピアスボルトは洗浄で綺麗なクロームにしてあります。



元々はフロントが8.5j、これをアウター1.0jアップでトータル9.5へ
リアは10.5jで、アウターを1.5jアップでトータル12.0jになりました。