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メルセデス・ベンツ Sクーペ純正20インチホイール ブラッシュド/スモーククリアーカスタム

2018年8月30日
メルセデス・ベンツ Sクーペ純正20インチホイールです。
現状元々はウインドウ(スポーク間)がガンメタ塗装、天面が旋盤カットポリッシュ(ダイヤモンドカット)になっています。
当初は天面カットポリッシュ面のガリ傷の修理でのお問合せで、修理は可能ですが天面のダイヤモンドカット再加工になり、コストがそこそこかかるため、であればリフレッシュも兼ねてブラッシュド/スモーククリアーカスタムにと言う事で変更にしました。
ブラッシュドの方が作業内容的には濃いですが、コスト的には天面だけダイヤモンドカット再加工と同額程度か、物によっては以下になります。



途中作業経過画像がありませんが、元の塗装を剥離→サンドブラスト研磨→バレル粗研磨にかけ、いつもの塗装工程の下準備と同じ工程を踏みます。
ブラッシュド加工前に、ウインドウをウェットショット加工にします。サンドブラストはアルミナやガーネットサンド+エアーですが、ウェットは名前の通りサンドブラストの水版です。使用するメディアはサンドブラストとは違いますが理屈は同じです。専用メディアと水が一緒に噴射される事で攻撃性が低く、さらに独自の隠し味を加える事でむしろ金属に鈍い光沢を出します。
ウインドウのウェットショット加工後に、天面とインナーのブラッシュド加工を施します。






今回のキャンディートップコートはTinted Clear Dark(スモーククリアーダーク)にしました。
スモーク系クリアーは濃淡の違いで、ライト、スタンダード、ダークの3種類があり、今回は一番濃いダークにしました。ライトはほぼスモーク感が感じ無い位、スタンダードでほんのりスモーク感が感じる位、ダークでようやくスモークである言事がある程度はっきり感じる位です。

ゼルセデス・ベンツの純正ホイールと言えどもこのホイールは鋳造ですので、一応本番前に空焼きを行います。
鋳造や腐食がある物をそのままいきなり本番塗装&200℃で焼き付けると、内部から沸きが発生し、塗膜に気泡や染みが出来ますので、本番前に200℃×数十分で空焼きを行います。この空焼きの段階で出る物は出してしまおう、と言う理屈です。
空焼きを行っても沸きが出る物も中にはありますが、空焼きを行わないよりも沸きの発生率はグッと下がります。
キャンディーTinted Clear Darkをパウダーコートです。



焼き付けて完成となります。











ウインドウのウェットショット肌の部分はスモーククリアーが乗る事で透明感のあるガンメタのようになります。元々とパッと見た目のイメージが大きく変わりませんので、純正でこういうのあったかな?という感じです。見る人が見れば分かるちょっとしたイメージチェンジです。