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オートクチュールシュプレム リフレッシュでブラッシュド+キャンディーでカスタムリメイク

2019年6月28日
オートクチュールシュプレムです。
ディスクはウレタン塗装後塗り、リムは磨き歴有りで保護膜は無く無垢剥き出しの状態です。
こういう物の場合は、ディスクは塗装剥離した時の素地の状態がどうなっているか?リムは無垢の状態で長きに渡り使用されているので腐食侵食もあり研磨でどの程度まで解消出来るか?など色々と懸念材料がありますが、まずはやってみなければ何とも言えません。
今回はリフレッシュを兼ねて、ブラッシュド+キャンディーでのカスタムリメイクご希望で北海道よりご依頼いただきました。




◎インナーリムのブラック塗装
インナーリムは車に装着してしまうと中々洗えませんので、汚れが目立たないようにブラックにするのがお勧めで、人気です。
回転研磨で下地を整えてから、グロスブラックをパウダーコートです。





◎アウターリムのブラッシュド+キャンディー塗装
アウターリム未塗装の無垢でしたので、回転研磨で整えながらブラッシュド目を入れていきます。
部分的に腐食侵食が深い個所がありました。
腐食侵食跡は削り落とすしかなく、何色かでの塗り潰しでしたらパテ埋めで誤魔化す事も出来ますが、素地仕上げのポリッシュやブラッシュドはそういう誤魔化しは出来ません。
だからと言って完全に腐食侵食跡がなくなるまで削ってしまうとペラペラに薄くなってしまいますので、頃合を見ながら限界と判断したところで削りをやめます。




キャンディーはTinted Clear Darkにします。
スモーク系クリアーで、一番薄いタイプがTinted Clear Light、中間がTinted Clear(STD)、一番濃いのがTinted Clear Darkです。
Tinted Clear Lightですとスモーク感はほぼ分からない程度、中間のTinted Clear(STD)でなんとなく薄っすらスモークかな?と言う程度、Tinted Clear Darkでスモーク感がある程度分かる程度です。
腐食跡がある状態の物をいきなり本番焼付けすると沸きが出ますので、事前に下焼きを入れます。
この下焼きの段階で出る物を出してしまおう、と言う理屈です。下焼きを行っても沸きが出る物も中にはありますが、下焼きを行わないよりも沸きの発生率はグッと下がります。
Tinted Clear Darkをパウダーコートです。




◎ディスクのブラッシュド加工+キャンディー塗装
ディスクは元の塗装を剥離、サンドブラスト研磨からバレル粗研磨でまずは下地を整えます。



ウインドウ(スポーク間)はブラックにしますので、一旦ブラックでパウダーコートです。



焼付けてブラックを硬化させ、表面天面のブラックを剥ぎ落しながらブラッシュド目を入れていきます。





トップコートはリムと同じくTinted Clear Darkを使います。
ディスクはリムのように腐食侵食はありませんでしたが、材質が鋳造です。鋳造も同じくいきなり200℃で焼き付けると沸きが出ますので、これもリムと同様に下焼きを入れてから本番塗装&焼付けにします。
Tinted ClearDarkをパウダーコートです。




◎組付けて完成です










リムの部分的に腐食侵食跡が残りました。
クリアー仕上げですと目立つでしょうけど、Tinted Clear Darkにした事で少しでも分かり難くなったのではないでしょうか。