建設機械/農業機械用特殊アタッチメントの設計・開発・製作、建械/農械部品の販売・レンタル、中古販売・買い取り、整備・修理・メンテナンス

【チルトローテーター】他社メーカーアタッチメント取り付けについて <規格寸法/特注製作>

2019年3月1日
チルトローテーターは、ヨーロッパの約9割のユーザーが「新車購入時に油圧ショベルに付ける」という、今や無くてはならないアタッチメントになっています。

チルトローテーターの発祥はスウェーデンで、その数社が世界マーケットを独占しています。

弊社が日本代理店として扱うSteelwrist社をはじめ、Engcon社,Rototilt社,Oil Quuick社などのメーカーがあり、構造など技術的なものはさほど変わりません。

旋回Rotationは、どのメーカーもEndlessで左右チルト(※Steelwrist社,Engcon社はチルト角度±45度、Rototilt社,Oil Quuick社はチルト角度±40度)し、チルトローテーターに取り付けるアタッチメントの種類までほぼ同じバリエーションになっています。


ここでよくお客様から質問を受けるのが、『チルトローテーターに他社メーカーのアタッチメントを取り付け使用できるのか?』という点です。


チルトローテーターに他社メーカーのアタッチメントを取り付け使用できるのか?


チルトローテーターのメーカー以外のアタッチメントは、基本的には取り付け使用ができません。(チルトローテーター各メーカー、ヨーロッパ アタッチメントメーカーのものは互換性があります。)

ヨーロッパでは、ブラケット寸法(ピン径/幅/ピン間距離)が統一されており、この寸法でチルトローテーターとアタッチメントの接続ができるようになっています。

例えば、0.45(12t)クラスですと、ピン径φ60mm/幅342mm/ピン間距離CTC480mmとなってりおり、日本の規格とは大きく寸法が異なります。

よって、規格寸法以外のマウントブラケットの製品は装着ができません。



〜 規格寸法図 〜



チルトローテーターに他社メーカーのアタッチメントを取り付け使用する方法


チルトローテーターのメーカー以外のアタッチメントを使用したい場合は、マウントブラケットをその規格寸法で ”特注製作” すれば、取り付けることが出来ます。

寸法は意外とシビアなので、メーカーの詳細寸法図で確認する必要があります。

各メーカーでは、下画像のようなアッセンブリーでのマウントブラケットを販売していますが、「取り付けるアタッチメントの天端が平らでないと、利用はできない」のが難点です。

アッセンブリーでのマウントブラケット


アタッチメントをマウントブラケットごと特注製作する方が、アタッチメントの形状に合わせてフレキシブルに対応できるので、製作し易いです。

弊社では、自社グラップルフォークアタッチメントをはじめ、標準バケットや法面バケット,スケルトンバケットなども、チルトローテーターに取り付く寸法で、後付け用のマウントブラケット(アダプター)を各種製作して販売しております。
 
後付け用のマウントブラケット(アダプター)各種

 
特注製作については、お気軽にお問合せ下さい。


チルトローテーター用アタッチメント特注製作例


下記画像は、Steelwrist社製チルトローテーター(360度旋回、左右チルト)をご購入頂いたお客様からの指定寸法で、アタッチメントを特注製作した例です。


【STEELWRIST(スチールリスト)社 X14 S50/S50(0.4クラス)用 特注法面バケット】






【STEELWRIST(スチールリスト)社 X18 S60/S60(0.45クラス)用 フェラーバンチャーJAK300】




【ENGCON(エンコン)社 EC209(0.25クラス)用 草刈ディスクカッター「カッターマン」KM30】



【ENGCON(エンコン)社 EC214(0.45クラス)用 生コンバケット「コンバケ」CH120】