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海外リバレル(16インチ→18インチ)のBBS RS ディスクを再塗装

2018年4月4日
福島県からのご依頼です。
BBS RSです。海外ショップで16→18のバブルリップ(バブルリム)を使いリバレルしたそうです。
ディスクとワッフルプレートの色合いが違い、ショップに解決を試みたそうですが、如何せん海外相手なので上手くいかずに当社へ入庫いただきました。
当初いただいた画像しか残しておりませんでしたが、確かに見るとディスクが薄く、ワッフルプレートが濃いですね。これもパウダーコートのようですので、そもそも色合いは変わる訳は無いのですが、何故このようになったのかは最後に解説いたします。



インナーリムもパウダーコートなのに簡単に剥がれるとの事で、おそらく焼き温度が低すぎたか、焼き時間が短すぎたか、要するに硬化条件に達していなかったと思われます。
塗装を剥離してマットブラック再塗装です。





ディスク、ワッフルプレートも塗装を剥離してから再塗装です。
カラーは淡いシャンパン系のパフォーマンスゴールドにしました。




焼き付けて一旦硬化させてからクリアーをリコートします。




もう一度焼き付けて完成です。



アウターリムはバフ目、磨き傷等がありましたので、分解したついでにバレル仕上げ研磨にだけかけ、綺麗な鏡面に戻しました。
最後に組み付けて完成です。








ディスクとワッフルプレートの色合いの差ももちろんありません。



さて、ディスクとワッフルプレートが同じ色を使っているのに何故濃さが違ったのかについてです。
ベースのシャンパンゴールド塗装時は差は無かったはずで、クリアー塗装後の焼き付け条件による物と思いました。パウダーコートのクリアーには大きく分けるとポリエステル系とアクリル系に分かれます。ポリエステル系クリアーは焼き温度が高すぎると焦げたように茶色味が出てきます。一方アクリル系クリアーはそのような症状は出難いです。
また、ディスクとワッフルプレートの質量の違いも影響します。当然ディスクの方が大きく厚いので、同じ設定温度、同じタイミング、同じ焼き時間にすると、質量の多いディスクより質量の少ないワッフルプレートの方が先に設定温度に到達するため、その分余計に熱がかかり過ぎて、焦げ付いたように茶色味が出てしまいます。焼き付ける時は質量の同じ物同士で行うのが望ましいです。よって、ディスクはディスクに合った条件で、ワッフルプレートはワッフルプレートの条件に合った焼き温度×時間考慮し、をそれぞれ別々に行う事でクリアーの焦げによる色合いの差もなくなります。さらにアクリル系クリアーを使う事で透明度、レベリング等より一層美しくなります。