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フォークバケット(ピラニアバケット)とグラップルバケットの相対比較

2018年1月20日
フォーク兼用バケット(ピラニアバケット)「フォークバケット」とグラップルバケット「ガバチョ」の相対比較



この2つについてはそれぞれの特徴があり優劣は付けられず、使用する現場のシュツエーションでの選択となります。


● 価格
 
△ フォーク兼用バケット(ピラニアバケット)「フォークバケット」
〇 グラップルバケット「ガバチョ」

※「ガバチョ」の方が若干安価です。全旋回式とした場合には更に開きがあります。


● メンテナンス性
 
△ フォーク兼用バケット(ピラニアバケット)「フォークバケット」
〇 グラップルバケット「ガバチョ」

※「ガバチョ」の方が材厚や作りが強固です。シリンダーが「フォークバケット」2本に比べ1本で、フォーク部は本体バケットとの接合が無いため、メンテナンスコストは低いです。



● 作業性(掘削)
 
〇 フォーク兼用バケット(ピラニアバケット)「フォークバケット」
△ グラップルバケット「ガバチョ」

※「フォークバケット」は、フォーク部が本体バケットと接合するため、オペレーターからは視界が良く通常バケットと同様の感覚で扱えます。



● 作業性(岩石・コンクリート殻のフォーク作業)
 
△ フォーク兼用バケット(ピラニアバケット)「フォークバケット」
〇 グラップルバケット「ガバチョ」

※「ガバチョ」はフォーク部が曲線で懐が深く、厚いものは形状の整っていない物には特に有効です。物を掴む支点が1点のため、偏りが無く掴み易く機械の捻れなどが起きません。



● 作業性(円柱、木材、伐採材のフォーク作業)
 
△ フォーク兼用バケット(ピラニアバケット)「フォークバケット」
〇 グラップルバケット「ガバチョ」

※岩石・コンクリート殻のフォーク作業と同様の理由です。



● 作業性(解体材の破片等、薄くて細かい物のフォーク作業)
 
〇 フォーク兼用バケット(ピラニアバケット)「フォークバケット」
△ グラップルバケット「ガバチョ」

※「フォークバケット」はフォーク部が直線的でバケット本体の両端に接合する構造となっています。このためバケット幅に満たない小さなものを掴むことができます。「ガバチョ」についてはバケット幅に満たない小さな残材を掴む場合は、先端ツース部分で行います。



● スケルトンバケット、全旋回)
 
〇 フォーク兼用バケット(ピラニアバケット)「フォークバケット」
〇 グラップルバケット「ガバチョ」

※どちらも可能です。



【総評】

掘削等バケットとして使用する頻度が多く、解体現場の跡地整理を行う場合には「フォークバケット」が有利かと思います。
林地の伐採現場や岩石掘削や大きなにはコンクリート殻の掘削積み込み「ガバチョ」が有利かと思います。
どちらも一長一短があります。

詳細をお聞きしたい場合には、現場例を交えて説明致しますのでお問合せ下さい。