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チルトローテーター接続アタッチメント用の「油圧・油量オプション」と「集中給脂システム」について

2019年3月4日
よくお客様から質問として受けるのが、『STEELWRISTチルトローテーター(360度旋回、左右チルト)には、どんな油圧アタッチメントを取り付け使用できるのか?』という点です。

バケット以外にも様々なアタッチントを取り付けて、作業の効率化を図ることが可能ですが、下記の点を覚えておく必要があります。


STEELWRISTチルトローテーター(360度旋回、左右チルト)の導入にあたり、将来的に取り付け使用する油圧アタッチメントも考慮し、“オプション” の購入をしなければならない場合があります。


油圧・油量オプションについて


取り付ける油圧アタッチメントの使用油圧・油量によって、設定基盤が異なります。

X14(10-14tクラス)とX18(12-18tクラス)を例にとると、チルトローテーターに取り付ける油圧アタッチメント側にいく油圧・油量の設定が異なる為、将来的に導入して取り付け使用する油圧アタッチメントを先に考える必要があります。

油圧アタッチメントは、必要とする油圧・油量がそれぞれ異なりますので、注意が必要です。

(注)それぞれの油圧アタッチメントで、必要とする油圧・油量が異なります。


標準は、出しうる最大油圧・油量は「最大油圧 21Mpa・最大油量 50ℓ/min」となっており、これ以外ですと、下記の油圧・油量オプションが必要となります。(※オプション価格はすべて同額です。)

  • 油圧・油量オプション1 : 最大油圧 35Mpa・最大油量 200ℓ/min
  • 油圧・油量オプション2 : 最大油圧 21Mpa・最大油量 120ℓ/min ※グリッパー(Gripper)取付不可
  • 油圧・油量オプション3 : 最大油圧 21Mpa・最大油量 80ℓ/min




油圧・油量オプション1 : 最大油圧 35Mpa・最大油量 200ℓ/min は、
回路が別となっているので、「最大油圧21Mpa・最大油量50ℓ/min」と「最大油圧 35Mpa・最大油量 200ℓ/min」に該当するアタッチメントの使用が可能となります。

油圧・油量オプション2 : 最大油圧 21Mpa・最大油量 120ℓ/min は、
「最大油圧 21Mpa・最大油量 120ℓ/min」に該当するアタッチメントの使用が可能となります。

但し、“後付け可能なグリッパー(Gripper)” の取り付け使用はできません。

▼オプション2では取付使用不可のグリッパー(Gripper)

油圧・油量オプション3 : 最大油圧 21Mpa・最大油量 80ℓ/min は、
「最大油圧 21Mpa・最大油量 80ℓ/min」に該当するアタッチメントの使用が可能となります。


取り付け使用できる油圧アタッチメントの種類は多く、必要油圧・油量の一番高いものに合わせて選択すればよい訳ではありませんので、ご注意下さい。

アタッチメント側の「油圧減圧弁」や「流量絞り弁」の有無の確認が必要になる場合もありますので、詳細はお気軽にお尋ね下さい。


【備考】X12(7-12tクラス)は、油圧・油量オプションがありません。標準設定で、最大油量 21Mpa・最大油量 70-90ℓ/min となっております。


オプション集中給脂システムについて


STEELWRISTチルトローテーター(360度旋回、左右チルト)には、給脂(グリースアップ)箇所が数箇所あります。

作業性向上と品質保護の観点より、オプションで「集中給脂システム」があります。

1か所給脂(グリースアップ)することにより、全ての給脂箇所に行きわたるシステムです。

集中給脂システムはX04以上のチルトローテータで装着可能です。



(※)当社ではチルトローテーター見積もりの際は集中給脂システムを必ずお勧めしております。




STEELWRISTチルトローテーター(360度旋回、左右チルト)接続油圧アタッチメント用の “オプション” についてご不明な点がございましたら、お気軽にご相談下さい。