ランクル100用ロデオドライブのリム交換修理とブラッシュド加工

2023年6月3日

ランクル100用のロデオドライブスティーブル22インチホイール、北海道からのご依頼です。

フレがあるので修正可能かどうか見てほしいと言う事で、現物お預かりでチェックをした結果、修理歴があり、リムが波打っており、さらに磨きで削られたせいかペラペラに薄くもなっていたため、修理不能でリム交換となりました。

同時に、ディスクをブラッシュド加工リフレッシュもご希望と言う運びになりました。

1本ディスクありませんが、リムのサイズ出しの為に分解しましたが、もちろんディスクもあります。

リバレルリムは発注から入荷まで平均2〜3ヵ月程かかりますので、先にリムの発注を済ませ、入荷までの間に他の出来る作業を進めておきます。

今回、ディスクはブラッシュドに加工するので、ディスクの作業を進めます。

元の塗装を剥離、ブラスト処理後に、窓部分はシルバー塗装にするので、まずはシルバーをパウダーコートします。

天面はブラッシュドで削り落としますのでマスキングは特に不要ですが、後の作業性の都合で簡単にマスキング処理して行います。

シルバーパウダーコートし、焼付け硬化後に、天面をブラッシュド加工します。

最後にクリアーを丸ごとパウダーコートし、ディスク完了です。

今回も平均的に3ヵ月程でリバレルリム入荷です。

リバレルリムのインナーは素地の状態で入荷するので、何かしら処理は必要になります。

今回は純正のようにシルバーご希望なので、シルバーをパウダーコートします。

リバレルリムのアウターはポリッシュの状態で入荷しますので、そのままでの良いと言えば良いのですが、多少バフ目や擦れ跡はあるので、自社で磨き直して綺麗な鏡面ポリッシュにします。

ポリッシュ後のクリアー塗装有無は任意で選択していただけます。

判断基準としては、鏡面の輝き重視はクリアー塗装無し、メンテナンス性重視はクリアー有り、と言う感じになります。

ただし、クリアー塗装無しは保護膜となるクリアー膜が無いので、徐々に酸化により白濁りしてきます。

酸化白濁りはＤＩＹ手磨きで解消にはなりますが、定期的にメンテナンスをしながら維持していく必要があります。

一方クリアー塗装有りは、クリアーが保護膜となるので、酸化白濁りはしませんが、鏡面無垢の状態に比べると2割り程輝き感が引けます。

また、いずれクリアーの下に水分が混入し、それが白錆となります。

白錆は、クリアーを剥離し素地を磨かなければ除去になりませんので、ＤＩＹ処理は出来ません。

以上のように、ポリッシュに対するクリアー塗装有無はどちらも一長一短あります。

今回はクリアー塗装を行いますので、クリアーをパウダーコートします。