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ポルシェ993ターボ純正鋳造ホイールをガンメタ/シルバー色分け塗装

2020年6月26日
ポルシェ993ターボの純正18インチホイールです。

現状はシルバー単色ですが、今回リフレッシュを兼ねて、スポークはガンメタ、リムはシルバーで塗り分けご希望で、新潟県よりご依頼いただきました。



まずは塗装剥離、下処理を行います。

剥離槽へ漬けこみ塗装を剥離、ブラスト研磨後にさらにバレル研磨にかけ、塗装の下地を作ります。

インナー、側面は回転研磨をかけます。




次にガンメタ塗装を行います。

ポルシェ純正と言えども鋳造です。

鋳造をいきなり200℃で焼くと鋳造巣穴からの沸きが出る物もありますので、念のため下焼きを行ってから、1コート目にメインとなるガンメタをパウダーコートします。



焼付けてガンメタを硬化させます。



続いてリムのシルバー塗装を行います。

パウダーコートは粉末顔料の電着ですので、ウレタン塗装のようにマスキングで区切って色分けは不向き、不向きと言うより綺麗に境目のラインを出す事は出来ないので、リムのシルバー塗装は溶剤を使います。

最後にパウダーコートクリアーを丸塗り&200℃焼付けを行うため、溶剤と言ってもウレタン塗装は200℃焼付けには耐えられませんので、ガンコートという特殊塗装を使います。

ガンコートは耐熱性はパウダーコートより遥かに高いので、200℃焼付けでも全く問題ありません。

元々のリムとスポークの段差でマスキングをし、リムを足付け研磨後にガンコートでのシルバー塗装です。





最後にパウダーコートクリアー丸塗りです。

リムのガンコートシルバー塗装を規定温度×時間で焼付けてから、最後にパウダーコートクリアーを丸塗りします。




もう一度焼き付けて完成となります。








センターキャップはプラ製なので、ウレタン塗装になります。

パウダーコートとウレタン塗装は、材料も方法も根本的に全く異なりますので、全く同じ色と言う訳にはいきませんので、近似色と言う事で。



今回は、色分けでありながらパウダーコートフィニッシュがポイントです。

通常は、ガンメタをクリアーまでパウダーコートで仕上げ、マスキングで仕切ってリムのシルバーはウレタン塗装仕上げ、と言うのが普通です。

が、リム以外をパウダーコートで仕上げても、リムのシルバーがウレタン塗装では、折角のパウダーコートの意味が半減してしまいますので、今回はあくまでパウダーコートフィニッシュを前提にしました。