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敷鉄板(覆工板)マグネットアタッチメントが使用できるバックホウの仕様

2020年1月18日
バックホウ用の敷鉄板(覆工板)マグネットアタッチメントについての現場での採用事例が増えています。「敷鉄板(覆工板)マグネットが使用できるバックホウの仕様を知りたい」とのお問い合わせが多いので下記に取りまとめます。




「敷鉄板マグネット」はバックホウは0.7m3(18t)以上の「一系統/共用配管」仕様で利用できます。

アタッチメントと吸着する敷鉄板の重量、敷鉄板の敷設範囲(油圧ショベルの作業半径)を考え装着するバックホウは0.7m3(18t)以上としております。

取り付けるバックホウは「一系統/共用配管」仕様で利用できますので、特別な油圧ショベルのご用意は必要ありません。

油圧による作動は「ウォームギアによる340度旋回」と、敷鉄板を吸着後の落下防止装置である「油圧可動式安全フック」の2点となります。配管は一系統(左右1本)の接続で使用できるようにしているため、運転席内にソレノイドバルブ(電磁弁)の切り替えスイッチを設置し、このスイッチの切り替えにより敷鉄板マグネットの旋回と油圧可動式安全フックの上げ下ろしを行います。
マグネット0.9kw(GPDS350×4基)の作動には、油圧ショベルに標準で搭載されている24Vバッテリーから電源を取り、小型の分電盤を油圧ショベル内部に設置します。運転席内に脱着スイッチを設け、ON/OFFにより敷鉄板の脱着を行います。

【一系統/共用配管仕様の接続部】



二系統/配管仕様とすることも可能です

レンタル/リース会社様からは、アタッチメントを取り付けるベースマシンの機種を固定できず、エンドユーザーに「敷鉄板マグネット」のアタッチメントを単体で貸すケースもあるため、配線工事の手間をできるだけ減らしたいという会社様をおります。

この場合は、「ウォームギアによる340度旋回」と落下防止装置である「油圧可動式安全フックの上下」作業を別配管とします。これによりソレノイドバルブ(電磁弁)の切り替えスイッチを取り付ける配線作業は不必要となります。
マグネットの脱着スイッチの配線工事は「一系統/共用配管」仕様と同様に行います。

【二系統/配管仕様の接続部】



マグネットの電源は油圧ショベルの24Vバッテリー

油圧ショベルに標準で搭載されている24Vバッテリーを電源としているため発電装置の設置の必要はありません。24Vバッテリーから新たに設置する小型分電盤に配線をし、運転席内のスイッチと油圧ショベルの腕に配線を這わせアタッチメントに接続します。

【小型分電盤】


【スイッチ(ON/OFF)】


【アタッチメントに向かう配線】



取付け作業も比較的簡単に行えます

油圧ショベルの整備を行うおおよその構造が解る人であれば、取り付け作業を行うことができます。一般的な建機レンタル/リース業の整備の方の知識で十分取り付け可能です。取り付け先のお客様からお聞きする「一系統/共用配管」仕様の平均的な作業時間は1人で1日〜2名で1日位といったとこです。弊社のメカニックが作業した場合は1人で1日、2人で半日の作業内容です。

納品時には弊社でお伺いすることもできますのでお気軽にお問い合わせ下さい。