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BBS LMをパウダーコートでダイヤモンドゴールド仕様へリメイク

2022年5月1日
BBS LMの18インチホイールです。

入庫時作業前画像撮り忘れましたが、現状DS-SLDからDG-BKBDへ色変えリメイクご希望で、長野県よりご依頼いただきました。

BBSのカラー、仕様の説明しますと、

以下がディスクのカラー名です。
DS→ダイヤモンドシルバー
DB→ダイヤモンドブラック
DG→ダイヤモンドゴールド


以下がリムのカラー、仕様です。
SLD→インナーリムがシルバー塗装、アウターリムがダイヤモンドカット
BKBD→インナーリムがブラック塗装、アウターリムがブライトダイヤモンドカット


アウターリムのダイヤモンドカットは昔から馴染みのある仕様ですが、ブライトダイヤモンドカットが新しい仕様となっています。

ブラックブライトダイヤモンドカットは、通常のダイヤモンドカットの3D旋盤よりも回転速度が速いため、通常のダイヤモンドカットのヘアラインが、パッと見ではほぼ無いように見え、そのためどちらかと言うと鏡面ポリッシュに近い光沢に見えるフィニッシュです。

BBS以外のメーカーでは、ミラーカットなどとも呼ばれています。

今回は、昨年BBSで期間限定で発売されたDG-BKBD、つまり、ディスクがダイヤモンドゴールド、リムがインナーブラック、アウターブライトダイヤモンドカットの仕様へリメイクご希望いただきました。

作業と併せて順に解説していきます。

まずはリムからいきます。

元の塗装を剥離、回転研磨で素地を整えます。



BKBDはインナーはブラックなので、一旦ブラックをパウダーコートします。



焼き付けてブラック硬化後に、アウターの作業にかかります。

前途のように、BD(ブライトダイヤモンドカット)は通常のダイヤモンドカット用3D旋盤より回転速度が高く、現段階ではアフターでは全く同じ加工は出来ませんので、似た感じで、となります。

ブライトダイヤモンドカットはほぼ鏡面ポリッシュに近く見えるので、パッと見の印象重視で、鏡面ポリッシュにします。




最後にパウダーコートクリアー丸塗り、もう一度焼き付けてリム完了です。



次にディスクのDG(ダイヤモンドゴールド)塗装に入ります。

まずは、元の塗装を剥離、ブラスト研磨後にバレル粗研磨にかけ、塗装の下地を整えます。



DG(ダイヤモンドゴールド)は、簡単に言うと、DB(ダイヤモンドブラック)にゴールドクリアー(キャンディーゴールド)になっています。

DB(ダイヤモンドブラック)をパウダーコートで表現する時は、高輝度シルバー+スモーククリアーにしているので、さらに追加でゴールドクリアーでDG(ダイヤモンドゴールド)に、と理論上はそうなりますが、これではイメージ通りにはなりませんので、ちょっと工夫をして、ベースに暗めのハイパーシルバーのハイパーシルバーダークをパウダーコートします。



焼付けハイパーシルバーダーク硬化後に、数あるキャンディーゴールドの中から選定したキャンディーゴールドをパウダーコートします。




もう一度焼き付け硬化後、さらにクリアーをオーバーコートし、3度目焼き付けてディスクのDG(ダイヤモンドゴールド)近似で完了です。




後はリムとディスクを組付けて完成となります。







DG-BKBDのピアスボルトはクロームメッキですが、今回はブラックにしました。



ディスクのDG(ダイヤモンドゴールド)はメーカー製造では溶剤塗装です。

が、溶剤でのDB、DS、今回のDGのハイパー塗装と呼ばれる塗装は、密着性が乏しい特性があるため、DBもDSも丈夫なパウダーコートで近似仕上げご希望が多いです。

同じく今回のDGも丈夫なパウダーコートで似た感じになれば、と言うご希望でご依頼いただき、何とか納得できるレベルにはできたと思います。