RAYS VOLK Racing GT-Cの18インチをリム交換リバレル&再塗装
古いホイールですが、今はRAYSでは2P、3Pホイールは無いので、今回のGT-CのようにRAYSのマルチピースは今となっては希少価値が高いと思います。
今回は、リム交換リバレルでサイズ変更と併せてディスクのリフレッシュ再塗装ご希望で兵庫県よりご依頼いただきました。
リバレルリムは入荷までに2〜3ヶ月程かかりますので先に発注をすませ、入荷までに他の出来る作業を進めておきます。
今回は、リムはアウターもインナーも交換するので、ディスクの作業を進めておきます。
元の塗装を剥離、ブラスト処理で素地を整えます。
元はシルバーでしたがゴールドへ色変更ご希望ですのでゴールドをパウダーコートします。
焼き付けてゴールドを硬化させ、センターをダイヤカットにしてからディスク丸ごとクリアーをパウダーコート、もう一度焼き付けてディスク完了です。
ディスクセンターが切削になっているデザインは、目を細かめにしたブラッシュドにする事が多いですが、今回はダイヤカットご希望です。
リバレルリムの画像がありませんが、アウター5.0インチ、インナー6.5インチでの11.5jと極太仕様です。
GT-Cは元々はアウターリムとインナーリムが一体構造の2Pリムで、ピアスボルトも20本と少ないので、理論上2Pと同じ構造にするためにアウターリムとインナーリムを溶接します。
ワーク等もそうですが、3Pタイプでもアウターリムとインナーリムが溶接になっているホイールも多く、これと同じ事になります。
リム溶接は専用の自動溶接機で行うので、溶接跡も均一で綺麗です。

リムの仕上げはアウターもインナーも丸ごとポリッシュご希望です。
ポリッシュに対してのクリアー有無はご希望で選択になります。
鏡面の輝き重視はクリアー塗装無し、メンテナンス性重視はクリアー有り、と言う感じになります。
ただし、クリアー塗装無しは保護膜となるクリアー膜が無いので、徐々に酸化により白濁りしてきます。
酸化白濁りはDIY手磨きで解消にはなりますが、定期的にメンテナンスをしながら維持していく必要があります。
一方クリアー塗装有りは、クリアーが保護膜となるので、酸化白濁りはしませんが、鏡面無垢の状態に比べると1〜2割程ギラっと感が引けます。
また、いずれクリアーの下に水分が混入し、それが白錆となります。
白錆は、クリアーを剥離し素地を磨かなければ除去になりませんので、DIY処理は出来ません。
以上のように、ポリッシュに対するクリアー塗装有無はどちらも一長一短あります。
今回はクリアー有りご希望ですので、丸ごとクリアーをパウダーコートします。
センターキャップは元々は切削ですが、メッキご希望でしたのでブラスト後に蒸着メッキ加工をしました。

組付けて完成となります。
2Pから3Pとなる事で元々のピアスボルトは長さが足りませんので、3P用ロングに交換しています。








