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SSR プロフェッサーSP1 リム交換(リバレル)+ブラッシュド+キャンディーのフルカスタムリメイク

2018年6月18日
SSR プロフェッサーSP1の17インチです。
アウターリム交換(リバレル)で太さ(j数)をアップ、ブラッシュド+キャンディーのフルカスタムリメイクで入庫いただきました。アウターリムの入荷にしばらく日数がかかりますので、アウターリム入荷までにその他の作業を進めておきます。
今回は福岡県から入庫いただきました。当社北海道ですので、ほぼ日本の端〜端ですね。




◉ディスクのブラッシュド加工です。
ディスクは元々はスパッタリングでした。同じメッキ系としてクロームメッキがありますが、クロームメッキは電解剥離と言う特殊な剥離方法になるため剥離だけで別途工賃が発生しますが、スパッタリングは普通の塗装と同じく剥離が出来ますので、別途剥離は発生せずに剥離可能です。
剥離槽へ漬け込み大まかに塗装(スパッタリング)を剥離、ブラスト研磨で残った塗膜を隅々までを除去し、素地を整えるためにバレル粗研磨にかけてからブラッシュド加工をします。
ブラッシュド加工はウインドウ(スポーク間)もブラッシュドにする3Dブラッシュド、ウインドウはブラッシュドにしない2Dブラッシュドがあり、今回はウインドウもブラッシュドにする3Dブラッシュドにしました。







◉キャンデイーパウダーコートです。
ディスクのキャンディーカラーはANODIZED PEWTERにしました。
ANODIZED PEWTERはイメージ的にはキャンディーブラックの半艶版といった感じですが、光が当たってベースが透けた時の色合いが、鉛色と言いますかグレーっぽいと言いますか、単純にブラックとは違った色合いに見えるのが特徴のキャンディーです。
信頼のブランドSSRですが、鋳造は鋳造ですので、一応パウダーコート時の沸き防止の目的で下焼きを行ってから本番に入ります。
ANODIZED PEWTERをパウダーコートします。





◉リムのブラッシュド+キャンディー塗装です。
SSRのリムは、アウターリムとインナーリムが溶接接合されていますので、ピアスボルトとディスクを外してもアウターとインナーは分解になりません。画像は別のホイールですが、溶接個所をカットしてアウターとインナーを切り離します。組み付け時は同じように溶接接合をします。




そうこうしているうちにアウターリムが入荷しました。
リムは入荷日数がその時々でマチマチで、早い時だと3週間程で入荷する時もありますが、遅い時だと2ヶ月程かかる時もあります。今回は1ヶ月ちょっとで入荷しました。
3.0インチと4.5インチのステップリムです。



今回アウターとインナーは別々の仕上げなので、溶接前に別々に施工をしたいところですが、塗装をした後に溶接をすると溶接熱で塗膜が焦げますので、一旦ディスクも付けて仮組し、溶接も済ませます。




前もってインナーリムは研磨処理を済ませており、今回はインナーはグロスブラックご指定ですので、先にグロスブラックをパウダーコートします。




一旦焼き付けてグロスブラックで完成後に、アウターに付いたブラックを剥ぎ落としながらブラッシュド加工をします。




アウターリムはキャンディーレッドにします。
ここでポイントが、キャンディーレッドでフィニッシュのつもりで光沢を出す場合は、インナーの黒にもきっちりキャンディーレッドを乗せる必要があります。が、黒に対してキャンディーレッドなので、黒はそれほど赤には染まりませんが、なんとなく赤っぽくはなりますので、この段階ではインナー側へはなるべくキャンディーレッドが飛ばないように塗装をします。



もう一度焼き付けてキャンディーレッドを硬化させます。
インナー側にも多少キャンディーレッドが飛んでいるせいでインナーの光沢が均一ではありませんので、最後にクリアーを丸塗りします。こうする事でインナー側は光沢が出ますし、アウター側はさらなる光沢になりますので、工程と手間は増えますが、願ったり叶ったりです。





◉リムとディスクを組み付けて完成となります。











元々のサイズが8j/9jでした。8jはアウターリムを元々の2.5→3.0に変更、9jはアウターリムを元々の3.5→4.5へ変更し、結果8.5j/10jとなりました。
元々とは太さも、もちろん見た目もあまりに違いますね。



今回はリム交換含むブラッシュド+キャンディーのフルカスタムですので、コスト的には同レベルのホイールですと新品が購入出来る程かかりましたが、それこそここまでくると全く別のホイールですので、ホイールを買い替えたのと同じですし、さらに完全に自分のオリジナルですので、価値的にはこちらの方が一層高いですね。