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トヨタ カリーナED 純正オプション13インチホイール フルオーバーホール修理

2019年7月27日
トヨタカリーナED初代ST16系の純正オプションの13インチホイールです。
カリーナED、コロナクーペ、セリカとも共通ホイールとの事です。30年以上昔のホイールですので、当然劣化はあり、特に1本が結構酷い状態でした。
これをオリジナル状態へオーバーホールご希望で富山県よりご依頼いただきました。




◎塗装の剥離からガンメタ塗装
元の塗装を剥離、サンドブラスト研磨からバレル粗研磨にかけ、塗装の下地を作り、まずはベースとなるガンメタをパウダーコートします。





◎天面の切削加工
表面天面は元々製造時は、旋盤切削のダイヤモンドカットと言う工法ですが、古い鋳造や腐食があったり傷みがある物をダイヤモンドカット再切削にすると、鋳造巣穴や腐食侵食跡が際立って目立つようになり、クリアー塗装も出来ない事が多いので、リスクの少なくて済むブラッシュド工法で切削する事にしました。
ダイヤモンドカットの代用としてのブラッシュドですので、ブラッシュドとして仕上げるよりも、目を細かくして仕上げます。





◎クリアー塗装
旋盤切削のダイヤモンドカット仕上げの場合のクリアーは、パウダーコートは不可、溶剤ウレタン塗装のクリアーになりますが、ブラッシュド仕上げの場合は丈夫なパウダーコートクリアーが使えます。
鋳造や腐食がある物をそのままいきなり本番塗装&200℃で焼き付けると、鋳造巣穴や腐食箇所から沸きが発生し、塗膜に気泡や染みを作りますので、本番前に200℃×数十分で下焼きを行います。この下焼きの段階で出る物を出してしまおう、と言う理屈です。下焼きを行っても沸きが出る物も中にはありますが、下焼きを行わないよりも沸きの発生率はグッと下がります。
下焼き後にパウダーコートクリアー丸塗りです。




◎焼き付けて完成です
沸きやその他不具合も特に出ずに上手くいきました。
年代や元の状態から考えるとほぼ完ぺきと言って良いかと思います。
センターキャップはプラ製のためパウダーコートは不可、溶剤ウレタン塗装での対応です。