ケーニッヒをリバレルで17→18インチ+ブラッシュド/キャンディー塗装
ケーニッヒはSSR製とディスモンド製があり、今回はディスモンド製のケーニッヒです。
現状は17インチリバースで、これをステップリムに替えて18インチ化と、ディスクのブラッシュド+キャンディー塗装でカスタムご希望で、神奈川県よりご依頼いただきました。
リバレルリムは入荷までに2ヶ月前後はかかりますので、先に発注をしておき、入荷までに出来る作業を進めておきます。
今回はリムはアウターもインナーも両方交換ですので、ディスクのブラッシュド加工を進めていきます。
ブラッシュドには、スポーク間もブラッシュドにする3Dとスポーク間はブラッシュド以外の処理にする2Dとがあり、両者で見せ方も費用も変わります。
ケーニッヒはスポーク間の形状も平坦で単純な形状なので、2Dでも3Dでも費用的には大差は無い事もあり、3Dを選択する方が多く、今回も3Dブラッシュドご希望です。
フリーハンド手作業でブラッシュド目を入れていきます。
このままクリアー塗装でブラッシュドをそのまま表現も良し、キャンディー塗装で色を付けても良しで、今回はキャンディー塗装ご希望でした。
キャンディーはブロンズのような色合いのリキッドスエードと言うカラーを選択されました。
リキッドスエードをパウダーコートします。
焼き付けて一旦硬化させます。
ケーニッヒはスポークのロゴが象徴的でもあるのでスポークロゴを入れます。
全て完成後にステッカー貼り付けでも良いですが、塗装で入れます。
文字を抜いたカッティングを作り貼り付け色付けします。
この時の塗装は、最後はパウダーコートのクリアーで閉じるので、通常のウレタン塗装で行うと、パウダーコートの焼き温度180℃には耐えられませんので、耐熱性のある塗装で行います。
剥すとこのように塗装で文字が入ります。
最後にパウダーコートのクリアーで閉じます。
17→18のリム入荷です。
インナーはブラックご希望ですので、脱脂洗浄後にブラックをパウダーコートします。
リバレルリムのアウターはポリッシュの状態で入荷するので、ポリッシュご希望の場合はそのままでも良いと言えば良いのですが、多少擦れ跡等はあるので、自社にて磨き直ししています。
ポリッシュに対してのクリアー有無はご希望で選択になります。
鏡面の輝き重視はクリアー塗装無し、メンテナンス性重視はクリアー有り、と言う感じになります。
ただし、クリアー塗装無しは保護膜となるクリアー膜が無いので、徐々に酸化により白濁りしてきます。
酸化白濁りはDIY手磨きで解消にはなりますが、定期的にメンテナンスをしながら維持していく必要があります。
一方クリアー塗装有りは、クリアーが保護膜となるので、酸化白濁りはしませんが、鏡面無垢の状態に比べると1〜2割程ギラっと感が引けます。
また、いずれクリアーの下に水分が混入し、それが白錆となります。
白錆は、クリアーを剥離し素地を磨かなければ除去になりませんので、DIY処理は出来ません。
以上のように、ポリッシュに対するクリアー塗装有無はどちらも一長一短あります。
今回はクリアー有りご希望ですので、丸ごとクリアーをパウダーコートします。
あとは組付けて完成となります。
ピアスボルトは錆も無かったので、洗浄で綺麗なクロームにしてからディスクと同じキャンディーリキッドスエード塗装にしています。
センターキャップのオーナメント外周のリングはポリッシュにしています。
ケーニッヒのセンターキャップの止めネジは、大概錆が酷い物がほとんどなので、基本新品に交換しています。













