アルミホイールの曲がり/割れ/削れ/欠け/傷/錆/凹みなどでお困りの方へ! アルミホイール修理・塗装のことなら私たちにお任せください! 確かな技術と安心の価格でサービスをご提供いたします。

かなり古いフォルクスワーゲン純正ホイールをフルオーバーホール

2021年10月5日
車種分かりませんが、かなり古いVWフォルクスワーゲンの純正ホイールです。

当然傷みや腐食はありますので、全て綺麗にフルオーバーホールご希望で、愛知県よりご依頼いただきました。

特に1、2本は、ディスク面表面切削ポリッシュ面の腐食がかなり酷いです。




元々は、ディスク表面は、旋盤加工の切削ポリッシュである通称ダイヤモンドカットで、同じくダイヤモンドカット仕上げも出来ますが、ダイヤモンドカット仕上げの場合のクリアー塗装は、溶剤ウレタン塗装のクリアー塗装になり、強くはありません。

また、腐食が酷い物の再ダイヤモンドカット加工の場合は、腐食跡や鋳造巣穴で露出するため、クリアー塗装時に弾いてしまい、クリアー塗装出来ない場合があります。

一方、ブラッシュド仕上げにすると、クリアー塗装は丈夫なパウダーコートクリアーが使え、ブラッシュド加工は組織を潰しながら目を入れますので、腐食の残りや鋳造巣穴もある程度は潰されるので、ウレタンクリアー塗装よりはリスクは多少軽減されます。

今回は、クリアー塗装のリスク回避と、丈夫なクリアー塗装ご希望でしたので、ダイヤモンドカット仕上げはやめて、代用でブラッシュド細目+パウダーコートクリアーで仕上げる事にしました。


まずは元の塗装を剥離し、元々ガンメタだったディスク丸穴、インナーを近似のガンメタでパウダーコートします。



焼付けてガンメタ硬化後に、ディスク天面のガンメタを剥ぎ落しながらブラッシュド加工を行います。

今回はブラッシュドにする事が目的ではなく、ダイヤモンドカットの代用としてのブラッシュドなので、通常のブラッシュドよりも目を細かくします。



腐食が酷かったところは部分的に残ります。




センターキャップも同じ方法で同時進行します。



最後にパウダーコートクリアーを丸塗り、もう一度焼き付けて完成となります。







腐食は削り込むしかありませんが、ある程度削り込んでもこれ以上飛躍的には解消されないであろうと判断した部分は、やや残る部分もありました。




それでもパウダーコートクリアー仕上げですので、今後長くこの状態をキープ出来るはずです。