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マツダ コスモリミテッド純正ホイール ダイヤモンドカットフルオーバーホール修理

2018年4月22日
愛知県からのご依頼です。
マツダ コスモリミテッドの純正ホイールです。1979年(昭和54年)の当時物ですので約40年程前のホイールです。40年経っていますから当然それ相応に劣化はしてます。逆に40年前のホイールにしては状態はそれほど悪くはなく、良い条件で保管されていたのだと思います。今回はこれをオリジナルと同じダイヤモンドカットにてフルオーバーホールでの入庫です。



表面天面以外はブラック塗装ですので、塗装を剥離、ブラスト研磨からバレル粗研磨で塗装の準備を整え、ブラックをパウダーコート、焼き付けてブラックで一旦完成させます。





表面天面のダイヤモンドカット加工をします。
ダイヤモンドカットは3D旋盤による切削ですので、表面薄皮1枚切削します。このホイールの天面ディスク面に円状に溝が掘ってあり、溝の深さが元々薄く、さらに同じホイールでも浅い部分と深い部分とが混在しており、浅い部分はダイヤモンドカット切削により無くなってしまう恐れがありました。

深い個所



浅い個所



最悪ダイヤモンドカット切削により無くなる個所が出来れば部分的に塗装で作る事も想定に入れながら進めましたが、幸い全て残ってくれました。








本来ですと、最後にクリアー塗装で保護膜を作るのですが、今回はクリアー塗装が出来なく、クリアーレスでの仕上げとなりました。
画像でも分かり難いですが、針の先程の点々が満遍なくあるのが分かりますか?これは鋳造巣穴で、これ位古い物になると製造当時の材質、40年の材質劣化もあり、表面薄皮1枚削り落とした内部層にある鋳造巣穴が表に出てきます。これにクリアー塗装をすると一面弾いてしまいます。この鋳造点々が少なかったり部分的である場合は、クリアー塗装→ペーパー磨きを2、3度繰り返して埋める事も出来ますが、今回は全面に満遍なくでしたので、クリアーレスフィニッシュとなりました。