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セリカXX純正14インチホイールをブラッシュド細目仕上げフルO/H

2021年8月11日
トヨタセリカXXの純正14インチホイールです。

35年以上昔のホイールなので、劣化や傷みが合って当然で、全て綺麗にフルO/H(フルオーバーホール)ご希望で、栃木県よりご依頼いただきました。



製造時は表面は旋盤機械加工の切削ポリッシュ(ダイヤモンドカット)ですが、古い鋳造を旋盤再切削すると、鋳造巣穴が表面で出て来る事が多く、そうなると見た目もそうですが、クリアー塗装も出来なくなるため、今回はリスクを避けてブラッシュド細目仕上げで代用する事になりました。

まずは元の塗装を剥離し、スポーク表面の溝部分を黒に塗装します。

この時の黒塗装は、最後にパウダーコートクリアー塗装で180℃で焼きつけるので、ウレタン塗装はそこまでの熱に耐えられないためウレタン塗装ではなく、耐熱性の高いガンコート塗装を使います。




黒に塗装した溝をマスキングテープで隠してシルバーをパウダーコートします。

元々のシルバーより暗くしたいと事で、ダークシルバーを使います。



焼付けてダークシルバーを硬化後に、表面天面とインナー側のダークシルバーを剥ぎ落しながらブラッシュド目を入れていきます。

今回はブラッシュドにするのが目的ではなく、ダイヤモンドカットの代用ですので、普通のブラッシュドよりも目を細かく入れます。





最後にパウダーコートクリアーを丸塗りします。



もう一度焼き付けて完成です。








元々の状態が良好で、鋳造巣穴出現の可能性をご了承いただくる場合は、オリジナルと同じくダイヤモンドカット仕上げも可能です。

▼今回と同じホイールのダイヤモンドカット仕上げ事例

オリジナルと同じく旋盤切削のダイヤモンドカット仕上げの場合のクリアー塗装は、ウレタン塗装でのクリアーになります、今回のようにブラッシュド仕上げの場合のクリアーは、丈夫なパウダーコートクリアーが使えますので、クリアー塗装の強さは、ダイヤモンドカット+ウレタンクリアーよりも、今回のようにブラッシュド+パウダーコートクリアーの方が強いです。