油脂製品の納期遅延と供給不足の背景について
2026年4月26日
ここ最近、「グリスやオイル等の油脂系製品が値上がりしている」「手に入りにくくなっている」といった話を耳にすることが増えています。
その背景のひとつとして挙げられているのが、アメリカとイランの間で続く緊張の高まりです。
一見すると「戦争」と「油脂系製品」はあまり関係がなさそうに感じますが、実は、かなり深くつながっています。
中東地域は世界でも有数の原油供給地で、特にホルムズ海峡は重要な輸送ルートです。ここで緊張が高まると、原油の供給が不安定になり、価格が一気に上がります。
〇油脂製品が不足する理由
ポイントは大きく3つあります。
・グリスを生成する工場や輸送には大量のエネルギーが必要です。燃料費が上がれば、そのままコスト増になります。
・農業そのものも影響を受けます。肥料や農機の燃料もエネルギーに依存しているため、作物の生産量が減ったり、コストが上がったりします。
・包装や流通も石油由来の資材に頼っているので、全体的に「作りにくく、運びにくい」状態になります。
こうした要因が重なって、結果としてグリスやオイルなどの「油脂製品」が不足しやすくなります。
〇すでに起きている変化
実際に、世界各地でエネルギー価格の上昇が報じられています。当社でお客様に回答しているのは「早くても6月中旬」というご返信です。見込み情報という前振りはしていますが、現場での発送状況を見るとある程度信頼できる見込みです。
〇これからどうなる?
正直なところ、情勢次第です。
もし緊張が長引けば、1970年代のオイルショックのように、エネルギーだけでなく食品にも大きな影響が出る可能性があります。
逆に、早期に落ち着けば影響は限定的で済むかもしれませんが、物流や生産が元に戻るまでには時間がかかると見られています。
今回のポイントはシンプルで、
「石油が不安定になる → すべてのコストが上がる → 食用油も影響を受ける」
という流れです。
遠い国の出来事に見えても、実際には現場レベルの調達や納期に直結してくる問題です。
今後も動向を注視しながら、早めの手配や代替検討が重要になりそうです。
お客様におかれましてはかかってしまう納期を念頭に早め発注をご検討ください。


