建設機械/農業機械用特殊アタッチメントの設計・開発・製作、建械/農械部品の販売・レンタル、中古販売・買い取り、整備・修理・メンテナンス

今さら人に聞けないシールキットの基本情報をご紹介

2020年6月16日
シールキットについてご紹介いたします。



当社に多くお問い合わせやご注文が寄せられるシリンダーシールキット。
建設機械や農業機械、設備用工作機械などあらゆる機械に使用されている油圧シリンダー。そのシリンダー内部の要所要所に使われてるのがシールです。
シリンダーはシールが劣化や破損すると正常な伸縮ができなくなったり、油漏れを引き起こします。
交換のタイミングはそれらの症状を見つけた時と思います。

今回はシールキットを依頼する上での今さら人に聞けない、聞きづらい基本情報をご紹介いたします。


シリンダーとシールの規格について
シリンダーは国内製造品と海外製造品があります。
概ねシリンダーが使われている機械の製造国によります。
国内メーカーの規格はミリ、海外メーカーの規格はインチが使用されている傾向が強く、国内メーカーのミリ規格シールは比較的容易に入手できますが、海外メーカーのインチ規格シールは国内での入手は難しい状況です。


シールキットについて
シールキットとは「そのシリンダー1本に使用されているシールがパッケージされたもの」です。
シールは様々な大きさや材質の物があります。シールキットはその山ほどあるシールの中から必要なシールを選び抜粋した物となります。
建設機械、特にバックホウやタイヤショベルなどに使われているシリンダーはシールキットとして販売されているケースが大半ですので、機械名、メーカー、型式、製造番号で概ねの選定が可能です。
その他のシリンダーについてはシールキットとしては販売されていませんが、現物をお送りいただく事で山ほどあるシールの中からお探しいたします。
農業機械やバックホウアタッチメントのシリンダーについては原則すべて現物合わせとなります。


海外製のシールについて
農業機械や一部建設機械などは海外メーカー製の物も多く、内蔵されるシリンダーもまた海外製となるケースが多いです。海外製インチ規格については国内で在庫している会社も少なく海外の卸業者に探してもらうケースが多くなります。この場合探す時間、日数と共に輸送も含めた費用も嵩む傾向にあります。
海外製のシリンダーを修理する際は国内にあるメーカー代理店に問い合わせをするのもお勧めします。


シリンダーの修理について
当社に寄せられるご依頼の中に「シリンダーごと送るので修理してほしい」という方がいらっしゃいます。
シリンダーロッドのキズ修繕、シール交換作業と内容な様々ですが、どのような形でも絶対に必要となるのはシールです。一度外してしまったシールは再利用が難しいケースが多く、修理不能に陥る場合もあります。
当社ではご依頼に対しまずはシールの入手が可能かどうかから対応させていただいています。


上記以外のシールキットに関するご質問等ございましたらお気軽にご相談ください。