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BBS RS-GT 19インチ 腐食修理でオールパウダーコート塗装でDBK-Pへリメイク

2018年7月7日
BBS RS-GT 19インチです。
まだ全然軽いですが、ポツポツと腐食が出てきたため、腐食の修理目的で、今後の耐久性を重視し、オールパウダーコート塗装でのDBK-Pリメイクご希望で、埼玉県よりご依頼いただきました。
ハイパーシルバー(DS)、ハイパーブラック(DB)のハイパー塗装は、その物ズバリで表現するには、従来通りウレタン塗装を使いますが、『弱い』という特性がありますので、似た雰囲気でもよろしければ丈夫なパウダーコートでも表現は可能です。





◉リムの塗装剥離からインナーシルバー塗装です。
リムの元々の塗装剥離、回転研磨で塗装の下準備をしてから、まずはインナー側をシルバーでパウダーコート塗装です。





◉アウターリムのポリッシュ研磨とクリアー塗装です。
一旦焼き付けてシルバーを硬化させ、アウターリムに付着したシルバーを剥ぎ落としながらポリッシュ研磨をします。最後にパウダーコートクリアーを丸塗りで、リムのオールパウダーコート仕上げ完成です。
アウターリムのオリジナルは旋盤切削ポリッシュのダイヤモンドカットですが、ダイヤモンドカット面に対してのクリアーはウレタン塗装のクリアーになるため、今回の趣旨でもある『耐久性重視』にはそぐいません。よって、パウダーコートクリアーが使える手磨きでのポリッシュ(BBFポリッシュ)にしました。機械任せと違い手磨きですので、ダイヤモンドカット似にしたり、鏡面にしたりと光沢の加減は調整可能です。






◉ディスクの塗装剥離からパウダーコート版DBK塗装です。
ディスクの塗装を剥離、ブラスト研磨からバレル仕上げ研磨にかけ、塗装の下準備をします。
1コート目にパウダーコート版DBKのベースとなるミラークロームをパウダーコートです。



一旦焼き付けミラークローム硬化後に、2コート目のTinted Clear Dark(スモーククリアーダーク)
をパウダーコートです。ウレタン塗装の場合は、ベースに黒、ベースの黒を透かせて銀幕塗装になるので、塗膜の順番的にはパウダーコートの場合は逆になります。




もう一度焼き付けてパウダーコート版DBKで完成です。




◉リム・ディスクを組み付けて完成です。








ハイパーシルバー(DS)に関してはパウダーコートでもウレタン塗装でのハイパーシルバーとほぼ同等の感じで可能ですが、ハイパーブラックの場合はハイパーシルバー程の同等感とまでではなく『似たような雰囲気』という感じです。それでも、パッと見はそれほど違和感は感じないかと思います。


◉ウレタン塗装でのハイパー塗装とパウダーコート版ハイパー塗装の比較
□ 密着性 □
溶剤(ウレタン) ★★
パウダーコート  ★★★★★

□ 耐久性 □
溶剤(ウレタン) ★★
パウダーコート  ★★★★★

□ 塗膜強度 □
溶剤(ウレタン) ★★
パウダーコート  ★★★★★

□ レベリング(塗膜平滑性)□
溶剤(ウレタン) ★★★★★
パウダーコート  ★★★

□ ビジュアル(見た目) □ 
溶剤(ウレタン) ★★★★★
パウダーコート  ★★★★

あくまで個人的な評価です。
どちらも一長一短はありますが、何より塗装の基本性能として「密着性」「耐久性」を重視皆されるのでは?と思います。そのような塗膜の基本性能はパウダーコートがウレタン塗装を遥かに凌ぎます。
「見た目ビジュアル重視のウレタン塗装」VS「塗膜性能のパウダーコート」と言う感じです。