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BBSLMを艶消ブロンズ塗装&ダブルステップリム交換インチアップ

2022年11月17日
BBS LMの17インチホイール、お客様の方でリムとディスク分解し、ディスクだけお預かりです。

ディスクはブロンズ系の艶消しへ色変え塗装と当時に、ダブルステップリムにして現在の17インチから18インチへ1インチアップご希望で、北海道よりご依頼いただきました。

LMの2P改3P化のリム交換リバレルは今までにも相当数行っておりますが、LMのダブルステップでのインチアップは当社では初になります。

ちなみに、タイミングが重なり、BBS LMのリム交換リバレル4セット同時進行です。

リバレルリムは早い時で1.5ヵ月程、遅い時は3ヵ月程、部材在庫無の場合は納期未定の時もあり、今回は2.5ヵ月程で入荷しました。




リバレルリムのアウターはバフ磨きの状態で入荷するので、ポリッシュご希望の場合はそのままでも良いと言えば良いのですが、多少バフ目等はありますので、自社で磨き直して綺麗な鏡面ポリッシュにしています。

ポリッシュに対してのクリアー塗装有無はご希望により選択していただけます。

鏡面の輝き重視はクリアー塗装無し、メンテナンス性重視はクリアー有り、と言う感じになります。

ただし、クリアー塗装無しは保護膜(クリアー膜)が無いので、徐々に酸化により白濁りしてきます。

酸化白濁りはDIY手磨きで復活しますが、定期的にメンテナンスをしながら維持していく必要があります。

一方クリアー塗装有りは、クリアーが保護膜となるので、酸化白濁りはしませんが、クリアー塗装無しに比べると2割り程輝き感が引けます。

また、いずれクリアー塗膜の下に水分が混入し、白錆となります。

白錆は、クリアー塗膜を剥離し素地を磨かなければ除去出来ませんので、DIYでは処理は出来ません。

以上のように、ポリッシュに対するクリアー塗装有無はどちらも一長一短あります。

今回は鏡面感重視でクリアー塗装無しになりました。

インナーリムはブラックご希望なので、脱脂洗浄後にブラックをパウダーコートしますが、先にアウターリムとインナーリムを溶接固定します。

LMは元々はアウター/インナー一体の2Pリムですが、リム交換により3P化になるとディスクが乗る面がリム2枚分になります。




元々はリム1枚分の厚みがディスクの嵌合に引っ掛かるようになっていますが、3Pになる事でインナーリム分がディスクの嵌合に引っ掛からなくなります。





つまりインナーリムは、ピアスボルト20本だけで固定される事になるため、余程じゃなければズレるという事は無いかもしれませんが、ご希望によりアウターリムとインナーリムを溶接して2Pリムの構造にします。

今回は溶接ご希望でしたので、ディスク仮止めし、センター出しをした状態で溶接します。



溶接後にインナーリムをブラックでパウダーコートします。



ディスクはブロンズに色変えしますので、元の塗装を剥離、ブラスト研磨後に今回ご希望のハイランドブロンズをパウダーコートします。




焼付けて一旦硬化後に、艶消しマット仕上げご希望なので、艶消しクリアーオーバーコートし、もう一度焼き付けてディスク完了です。




ピアスボルトは、2Pから3Pになる事で元々のピアスボルトですと長さが足りなくなるため、3P用のロングタイプに交換となります。

社外新品ピアスボルトもご用意出来ますし、BBSの刻印入りご希望の場合は、RSの中古再メッキ品のピアスボルトもご提供出来ます。

再メッキをした物に関しては、以降の錆防止の目的で、パウダーコートクリアーで保護するようにしております。

今回はBBS純正ピアスボルトご希望でしたので、再メッキ品をパウダーコートクリアー塗装します。




最後に組付けをしてBBS LMのダブルステップリムで17インチから18インチ化完成となります。